2008年11月29日

急性ストレス反応〜心的外傷と解離を中心に〜

 実は、解離現象という構造や概念、理論というものを説明されたテキストとされたので、〔新現代精神医学文庫『解離性障害』:編著・西村良二(福岡大医学部)/監修・樋口輝彦(国立精神・神経センター 武蔵病院)〕というものを入手しているのだが、『カプラン臨床精神医学テキスト(DSM-IV-TR)』のデータや『トラウマティック・ストレス - PTSDおよびトラウマ反応の臨床と研究のすべて』と比べると、ASDやPTSDについての定義について、おかしなところが多々あり矛盾している点がある。それは理論上の設定にも見られるが、物理的にも矛盾がある。

 〔新現代精神医学文庫『解離性障害』:編著・西村良二(福岡大医学部)/監修・樋口輝彦(国立精神・神経センター 武蔵病院)〕p.57に「急性ストレス反応〜心的外傷と解離を中心に〜」という課題がある。

 ここでは、急性ストレス反応(ASD)は、外的要因があり、それによって、うつ、不安反応、解離などの症候が起こされるという。ここでいう外的要因とは、外傷的なストレスであり、身体に対する侵襲や生命の危機が自分に降りかかったり、それが他人に降りかかっているのを間近に体験(私の補足:例えば自然災害や事故などの恐怖体験)したりするという出来事の事を差す、と定義している。

 本題に入る前に、これに関する判断基準に関わるデータを示す。

### DSM-IV-TR診断基準の臨床への展開より ###
『カプラン臨床精神医学テキスト』より』 - 概要
『カプラン臨床精神医学テキスト』より(2)』 - 歴史


 上記は第2版の初版発行:2004年10月25日発行物、で問題とされる本書は初版発行:2006年10月13日発行のものである。

 次に疑問に思ったデータを以下に示す。

### A. 急性ストレスとは ###

 心的外傷に対する急性反応(Acute stress disorder : ASD)の中核は、解離症状と考えられる。(…!?)

*(疑問定義:少なくともDSM-IV-TR診断基準には外れる。)

 一番最初に起こる反応は認否であり、「何かの間違いだ」「こんなことが自分に起こるはずがない」と事実から目をそむける。(…!?)

*(疑問定義:これまでのトラウマティック・ストレスの研究では主に、退役軍人や捕虜や戦争被害者が研究対象になったはずで、その流れの理論や物理に本説は外れる。)

*(考察:ASDはたいがい生存危機を感じられるほどの恐怖のショックを受けたときではないだろうか。例えば、地震の被害に遭ったものや事故に遭った者はただ恐怖のショックを受けるだけである。少なくとも認否する暇もない筈である。)

 そして、心的外傷となる出来事からうまく逃げられないでいると解離症状が起こってくるのである。


 このような基点から講義されているので、どこからどこまでがASDで、どこからどこまでが解離なのかがわからない状態で一纏めに説明されている。

 本書でおかしいところは、初めのASDが発生する原因となる物理定義だけとなる。

 所謂、ショックを受けるのが急性ストレスで、その後に起こる現象―Spiegelによれば、非現実感と記憶の変容が見られ、感情麻痺、無関心、健忘、たいがい離脱体験などの症状が出現するという。―現象を現すのが解離で引き起こる可能性があるものとなる。

 因みに、本書ではDSM-IV-TRではなく、DSM-IVの判断基準でASD(1ヶ月以内)とPTSD(長期である場合)についての判断する期間が説明される。

 この最初の定義が正確でなければ、物理現象について誤解をしていたであろう著者は元より、本書を読んだ読者が、外傷性ストレスにおいて、妙な誤解や誤まった解釈を招く可能性が高い。現在は環境上関心の高い分野のものであろうから、特に人間関係において災いをきたすような社会現象を生み易い。

 こういった、この手の著者側の誤解は、解離性障害や統合性失調症やBDP、AD/HD、アスベルガー症候群、自閉症などに多い。何故このようなことを書くのかといえば、該当しないのに、見た目の判断で勝手に決め付けられるという現象が出てきているからにある。

 何度根拠を出して説明しても、理解してもらえないというのは、AD/HD、アスベルガー症候群などを筆頭とした発達障害者だからだろうか…?

 たいがいどうでもよくなってきた。

 誤診を受けた患者もかなり多いのではないのかという専門家の話もよくある。このため、基準となる定義の問題についての早期解決を求める声もよく見られる。―勿論、これは専門家の話。

posted by 0≠素子 at 02:00| Comment(0) | 疑問(MEMO) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月08日

アスペルガー症候群の定義に一貫性がないのは何故!?

 可視上では、「アスペルガー症候群」のような行動を自身がしているため、「アスペルガー症候群について」調べてみたが、医療機関のレベルでこんなに曖昧なことであっていいものだろうか…。

 残念ながら、「アスペルガー症候群」の定義には一貫性がないどころか、「高機能自閉症・アスペルガー症候群」と一色田にした説明で明確に記述されたものもあり、酷い場合は「高機能自閉症」と「アスペルガー症候群」を同一視して「アスペルガー症候群(高機能自閉症)」定義されている、といった社会には困った現象になっているのがわかった。

 ネットで調べてみると、知識の混乱で、中には、整理されていないこの規定に困っている人がいるのも多く見た。

 同じ科学の世界でも、自然科学の世界では、必ず検証を踏んで整理しているので、こんな混乱は、まずない話である。

 「アスペルガー症候群の定義に一貫性がないのは何故!?」…と、思わずシャウトしたのは、私だけではないはずだ。

 因みに、〔障害診断基準〕だけでもこれだけ違う。

### DSM−IV 障害診断基準 ###
高機能自閉症 (HA) とは? - 親の会「けやき」
『<
a href="http://www1.plala.or.jp/santa/mikawa/sindan.html" target="_blank">アスペルガー症候群・障害診断基準 - 星の子倶楽部』
DSM-IV-TRのアスペルガー障害の診断基準 - 井出草平氏のブログ

 学術の定義で、これだけ差があるのも珍しい。

 リサーチする中で、参考になったデータは、上記の他に下記のものだった。

### 参考となったデータ ##
アスペルガー障害の診断率は減ってるいるのではないか - 井出草平氏のブログ
アスペルガー症候群 - Wikipedia
高機能自閉症とアスペルガー症候群・解説
高機能自閉症とアスペルガー症候群 - 日本自閉症協会
アスペルガー症候群と高機能自閉症 - てっちゃん通信』


 これらのデータを参考にするところ、ひょっとしたら、アスペルガー自身が見た見てきた被験者と同じ可能性があるため、確認のために、
アスペルガー症候群と高機能自閉症―その基礎的理解のために (単行本)』に目を通してみようかな…。と思っているところである。

 しかし、自身の成長過程の状態から物事の道理を追ってみると、「これに該当しないのではないか?」とか、「この"アスペルガー症候群"自体そのものがまだよく判らない状態なんじゃないだろうか?」とかいった考察が浮かんでくる。

 とはいえ、たとえまだ明確にわからず研究が進んでなかったにしても、これだけ散漫とした学術の規定は珍しい。

 これらの有用なデータ提供をしていただいた方々には「Specil Thanks」を送りたい。


 因みに、「自身が"アスペルガー症候群"に該当しないのではないか?」と思ったのは、次のような理由がある。

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posted by 0≠素子 at 14:52| Comment(0) | 疑問(MEMO) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月07日

被虐待児のPTSDの場合、PTSD治療ガイドラインの適用は有効なのか?

 つまり、被虐待児のC-PTSDとは別の要因で、PTSDが形成された場合、PTSD治療ガイドラインの適用は有効なのか?

 これについては、要は、作られたPTSD因子が、C-PTSD因子にに繋がるものなのか、そうでないものかで大きく分かれてくるかと考えられるので、実際に実例を取り上げて考察した方が良いかもしれない。

 これについて、後日考えてみようと思う。
posted by 0≠素子 at 08:47| Comment(0) | 疑問(MEMO) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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