DV環境で胎児期から被虐していた場合には、ASとPTSD(p649,p.677-686)と虐待ネグレクト(p.951-962)を参照のこと。
尚、胎児期時の被虐研究については、最近産婦人科系の医学博士の研究から提唱されてきているもので、母親が受けるDV環境が胎児に大きな影響を及ぼすことがわかり、産婦人科では一般常識化してきている。これらの知識は教育関係や行政機関が問題として取り上げ、「DV問題(ドメスティック・バイオレンス)」を社会問題として対策に取り組んでいるが、こういった知識は、臨床精神医学上の診断基準にはまだ繁栄されていない。こういった場合には単発的なPTSDではなく、複雑性といわれるC-PTSDに該当する。
翻訳があまりよくないようなんで、これを購入した後で、原本を仕入れればよかったと、後で後悔したのだが、データ整理のために、参考に示す。
### 16.5 外傷後ストレス障害と急性ストレス障害
『カプラン臨床精神医学テキスト』- p.677 ###
外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder : PTSD)は、強い外傷的なストレス因子となるものを、見たり、聞いたり、或いは、それに巻き込まれたりした後で起こる症候群である。
そのような経験に(…?)、恐怖や絶望感をもって反応し、出来事を持続的に何度も体験し、思い出すことを出来るだけ避けようとする。
診断するには出来事の後、1ヵ月以上続いていなければならないし、家族や仕事のような生活の重要な領域に重要な影響を及ぼしていなければならない。
精神疾患の診断・統計マニュアル第4版(「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」)には、急性ストレス障害と呼ばれる PTSD と似た障害が定義されているが、それにはPTSDより早く(出来事から4週間以内に)起こり、2日から4週間以内に消褪する。
もしも症状がそれより長時間続いたら、PTSDとするのが妥当であろう。
急性ストレス障害(Acute Stress disorder)とPTSDの両方を起こすストレス因子は、たいていの人を病気にするのに十分なほど圧倒的である。
そのようなストレス因子は、戦争・拷問・自然被害・暴力的襲撃・強姦・そして例えば車や火災中のビルの中でのような危機的な事故での体験から生じる。
夢や日常の思考の中で外傷的な出来事を再体験し、その出来事を思い出させる可能性がある、あらゆることとを避け、過覚醒の状態と共に無感覚に陥る事を体験する。
他の症状は、抑うつ・不安・そして集中力低下のような認知障害である。
【臨床精神医学の Date Baseの最新記事】



