2009年03月06日

解離の生物学的メカニズムの仮説

 以下に解離の生物学的・生化学的なメカニズムに関する説明を2つ示すのだけれども、現段階においては、何れも十分な証明がなされたものではない(まだわかっていない)仮説の範囲を出ないものであると思って読んでください。


1.Kaphammerによる仮説

 解離の生物学的メカニズムの仮説においては、外傷体験(ADS)の適応の面からは、2つの基礎的反応があると想定され、特に子供においては、この2つの方法が各人の過去の発達の特定の面と関係すると仮定されている。

 人は典型的には外部の恐怖に警報反応により反応する(自己防衛本能システムの1つであり、環境に応じて条件反射で反応する)。これには「戦闘」か「逃走」かのパターン(fight of fight pattern)のための準備としての交感神経緊張の亢進であると考えられている。

 この過覚醒連続体は、中枢のHPA(視床下部−下垂体−副腎系)ACTHとコルチゾルの分泌により、免疫系の活性化による抹消のアドレナリンの分泌によりもたらされる。

 決定的な調節役は青斑核によっており、腹側被蓋核においても、橋や延髄の交感神経核の活動性の重要な調節役をしている。

 このため、長時間長く、或いは、反復する恐怖体験している場合には、この2つのコントロール中枢の過敏化を引き起こす可能性があり、また、結果として、小さな恐怖体験刺激に対してさえも、カテコールアミンの過剰な反応を起こす可能性もある。

 一方、解離連続体は悲観の基本的反応パターンと関係しており、これについては、"既に大系付けられた戦闘か逃亡かのパターンが成功しない場合"に、または、"子供のようにこのタイプの反応がまだ十分に発達していない場合"に活性化する。

 過覚醒連続体と同じように、最初はカテコールアミンとコルチコイドの分泌を伴うストレス反応がある。しかし、解離では過覚醒と違って、迷走神経の強い活性を伴っており、さらに中脳辺縁系の中脳皮質系のドバーミンニュールンが重要な役割を演じ、中枢の報酬システムを通じて、感情の調整に主要な影響を及ぼす。

 また、副走する内因性オピオイド系との連絡は、有害な刺激への知覚の変化を引き起こし、「時間・場所・現実」の感覚の歪をもたらす。実際に、多くのオピエトゴアニストは解離反応を起こしうることが確認されており、解離も過錯覚のように過敏化する。即ち、解離を主要な反応パターンとして使用する事に依存した(依存させるに至るだけの影響を及ぼした)脳の組織化が起こる。

 これら2つのパターンは基本的適応スタイルにおいて様々な割合で複合する事もあるとされている。





(...to be continue...)
posted by 0≠素子 at 14:46| 性に関する障害について(個人対象) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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