2009年01月31日

初歩からの生物学

最近の放送大学の講義は濃い。

現在放送大学で講義されている「初歩からの生物学」は、元々は、近年から出てきた「生物物理学」より物理学の視点から生物学を勧めていく学問をベースとしたもので、これまでの生物学には欠けていたビジョンの物理知識を穴埋めしていくものに当たる。

これまでは自分の脳の中でロジック上で繋げていたのだけれども、現在は放送大学で講義している。

いいなぁ…これ。^^

対象が専門外のビギナーを対象にしているので、基礎的なところを講義されてある。だから、私的には、もっと掘り下げてこね回してみたいところ。もっと濃くてもいいよ^^…と思ってしまうのだが、あるだけでも御の字である。 

個人研究を進めていく際にアイデアが浮かびやすくなるだろうから、手元においておくとよいだろうなと、欲しい一冊。

■商品名: 7846 : 初歩からの生物学
■著  者:
星  元紀
松本 忠夫
二河 成男 放送大学教授
放送大学教授
放送大学准教授
■定  価: ¥2,940 (税込)

■発行年: ’08年発行
■ISBN: 978-4-595-30869-7
■サイズ: A5
■頁  数: 256頁


■ 全体のねらい
今日,生物学の基本的な知識なしには,日々直面する食料・医療・育児・環境などをめぐる問題に対処することができない。生命誕生以来現在まで絶えることなく続く生物の世界の成り立ちと,生命活動を支える精妙なしくみについて,基本的な事柄を中心に解説。これまで生物を学ぶ機会の少なかった人たちや医療分野における専門技術者を目指す人たちに読んで欲しい一冊。
■ 章の構成

 1.なぜ生物学を学ぶのか
 2.生命と生物
 3.生物の誕生と歴史
 4.多様な生物の世界(1)
 5.多様な生物の世界(2)
 6.細胞:生命の最小単位
 7.生命活動を支える物質
 8.生命活動を支える化学反応
 9.個体の統合と維持
10.個体の再生産
11.時代を越えた情報の伝達
12.情報の交換(1) 個体内の情報伝達
13.情報の交換(2) 個体間の情報伝達
14.生物群集の成り立ち
15.ヒトは何処に行くのか
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2009年01月29日

一般身体疾患による人格変化

 DSM-IV-TRの判断基準においては、『パーソナリティ障害』には分類されない、『一般身体疾患による精神疾患』に分類される「一般身体疾患によるパーソナリティ変化」だが、米国における犯罪科学の研究においては、凶悪犯罪のうち、前頭葉の損傷などから由来された「一般身体疾患によるパーソナリティ変化」が原因であることは珍しい話ではないので、取り上げるとする。

 パーソナリティ変化を引き起こす一般身体疾患においては、代表的なものとして、てんかん、頭部外傷、脱髄疾患、感染性疾患、免疫疾患、内分泌疾患、代謝性障害、栄養障害などが挙げられる。

 人格変化とは、その人が他者と交流したり行動したりする際の根本的な点が変改したことを意味する。成人期に真の人格変化が起きたときには、臨床医は常に脳腫瘍を疑うべきとされる。しかし、厳密には、ほとんどすべての身体疾患が人格変化を引き起こしうる。このことはカプランのテキストでも指摘されている。

 疫学においては、身体疾患における人格特性の変化に関する信頼性の高い疫学資料は存在しない。特定の脳疾患における人格特性の特異な変化(例えばアルツハイマー型痴呆患者には受動的で自己中心的な行動が見られるなど)が報告されている。同様に、前頭葉に損傷を受けた患者には無関心が認められる。

 一般身体疾患による人格変化については、ここでいくつかの考察を要する。

### DSM-IV-TR の 310.1
  一般身体疾患によるパーソナリティ変化の判断基準 ###

A. その人の以前の特徴的なパーソナリティ様式からの変化を示している。持続的パーソナリティ障害(子供の場合、この障害は、正常発達からの著しい偏奇、または少なくとも1年以上継続する。その子供の通常の行動様式の著明な変化、に関するものである。

B. 病歴、身体診察、臨床検査所見からのこの障害が一般身体疾患の直接的な生理学的結果であるという証拠がある。

C.この障害は、他の精神疾患(他の)一般身体疾患による精神疾患を含む)ではうまく説明されない。

D. この障害は、せん妄の経過中にのみ起こるものではない。

E. この障害が、臨床的に、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

▼病型を特定せよ
【不安定型】主要な特徴が感情不安定性である場合。
【脱抑制型】主要な特徴が衝動制御の不良で性的無分別などに表れる場合。
【攻撃性】主要な特徴が攻撃的行動である場合。
【無欲型】主要な特徴が著しい無気力と無関心である場合。
【妄想型】主要な特徴が疑い深さと妄想様概念である場合。
【その他の型】表出表情が上記の病型のいずれでも特徴付けられない場合。
【混合型】2つ以上の特徴が臨床像において優勢である場合。
【特定不能型】

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 ICD-10は脳疾患、脳腫瘍、脳機能不全による人格障害と行動の障害の診断を挙げており、それには器質性人格障害、脳炎後症候群と脳震盪後症候群が含まれる。(参照:『一般身体疾患による人格変化:ICD-10の判断基準
』)

 一般身体疾患における人格変化は、人間様式と人格特性の以前の機能からの顕著な変化によって特徴付けられる。人格変化に先行する原因となった、器質性存在するという証拠がなければならない。

 病因において、脳の構造上の損傷は、通常、人格変化の原因となる。頭部外傷は、おそらく最も一般的な原因であろうと推測される。脳の悪性新生物や血管性障害、特に側頭葉と前頭葉に生じたものもまたよくみられる原因である。しばしば人格変化に関する疾患には次のようなものもある。

### 一般身体疾患による人格変化 ###

I. 行動制御障害
攻撃性/衝動性
 情緒的攻撃性(癇癪[脳は正常])
 略奪的攻撃性(敵意/残酷さ)
 器質的攻撃性
 発作的攻撃性(脳波異常)

II. 感情調節障害
感情不安定
抑うつ症状
 非定型抑うつ、不快気分
 感情的遊離

III. 不安
慢性認知不安
慢性身心不安
重度の不安

IV. 精神病症状
急性精神病症状および精神病
慢性精神病症状および軽度の精神病様症状

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人格障害者から受ける被害から身を守るために

 因みに、結論から先に言えば、私については、そもそも「自我そのもの」がない私には人格障害や精神病というものはない被虐待児症候群のサバイバーで、重度のC-PTSDや極端な性嫌悪症の発作や、解離やストレスから生じる身体機能性障害などがある


 メモ的なものだが、個人研究における計画表として。

### 今回の個人研究の流れについて ###

社会の天敵になりやすいパーソナリティー障害』−2009年01月22日
人格(パーソナリティ)障害とは』−2009年01月23日
こういうときに困る話』−2009年01月23日
結局、困った話』−2009年01月23日
迷うところの話』−2009年01月24日
わかりにくい統合失調症を取り扱う前に』−2009年01月25日
統合失調症患者に朗報』−2009年01月26日
抑うつ性質について』−2009年01月28日


▼ 現在製作中の資料

### DSM-IV-TR でのパーソナリティ障害の区分 ###

【A群】
妄想性人格障害』(parampoid parsonality disorder - PPD) − 2009年01月27日
シゾイド(統合失調質)』(schizoid personality disorder) − 2009年01月27日
失調(統合失調)型人格障害』(schizotypal parsonality disorder) − 2009年01月25日

【B群】
反社会性』(antisocial personality disorder - APD) − 2009年01月23日
境界性』(boderline parsonality disorder BPD) − 2009年01月27日
演技性』(histrinoic personality disorder - HPD) − 2009年01月23日
自己愛性』(narcissistic parsonality disoder - NPD) − 2009年01月23日

【C群】
回避性人格障害』(avoidant personality disoder) − 2009年01月26日
依存性』(dependent personality disoder) − 2009年01月24日
強迫性』(obsessive-compulsive parsonality disorder) − 2009年01月27日
特定不能の人格障害:DSM-IV-TRの判断基準』 − 2009年01月28日
特定不能の人格障害:受動攻撃性』(passive-aggresive personality disorder) − 2009年01月28日
特定不能の人格障害:抑うつ性』(depressive personality disorder) − 2009年01月28日
特定不能の人格障害:サドマゾヒズム性人格障害』(sadomasochistic personality disorder) − 2009年01月28日
特定不能の人格障害:サディズム性人格障害』(sidistic personality disorder) − 2009年01月28日
特定不能の人格障害:一般身体疾患における人格変化』 − 2009年01月29日
判明した人格障害のメカニズム:精神生物学的治療』 − (未)
ICD-10:特定の人格障害の判断基準』 − (未)

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2009年01月28日

特定不能の人格障害

 DSM-IV-TRのこの診断区分は、前期の人格障害のいずれかにも適合しない障害のためのものである。受動−攻撃性人格障害と抑うつ性人格障害は現在、特定不能(not otherwise specifed : NOS)の人格障害の例として挙げられている。

 反抗、サディズム、マゾヒズムのような狭い範囲の行動様式や特性もここに分類される。

 2つ以上の人格障害の特徴をもつが、しかしどの人格障害の判断基準も十分に満たすことのない患者もここに分類される。

### DSM-IV-TR の 301.9
  特定不能のパーソナリティ障害の判断基準 ###

 このカテゴリーは、どの特定のパーソナリティ障害の基準を満たさないパーソナリティ機能の障害のためのものである(パーソナリティ障害の全般的診断基準参照)。

 その例としては、2つ以上の特定のパーソナリティ障害の特徴を持つが、どのパーソナリティ障害の特徴を満たしておらず("混合性パーソナリティ")、しかしそれらが一緒になって、臨床的に著しい苦痛、または1つ以上の重要な機能領域における(例:社会的または職業的)障害を引き起こしている場合である。

 このカテゴリーはまた、臨床家が、分類に含まれていないある特定のパーソナリティ障害を診断に用いることが適切であると判断した場合にも使用することが出来る。

 そうした例としては、抑うつ性パーソナリティ障害および受動攻撃性パーソナリティ障害がある。

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 但し、稀なケースでは、胎児期に被虐待児症候群を患った病歴がある場合、自我の完全消滅のため人格障害を引き起こしておらず、一過性の解離などで引き起こされる生体システムの崩壊から『抑うつ性質について』に記述したように、特定不能のパーソナリティ障害にも該当しないこともある。

 特定不能の人格障害に該当される『特定受動攻撃性』(passive-aggresive)と『特定抑うつ性』(depressive)は、現段階では「研究用基準案」が出されている状態にある。

 また、『抑うつ性パーソナリティ障害および受動攻撃性パーソナリティ障害』と、『抑うつ性パーソナリティ障害および受動攻撃性パーソナリティ障害』と『特定受動攻撃性』(passive-aggresive)と『特定抑うつ性』(depressive)の系はそれぞれ個別の系となる。


 尚、『抑うつ性パーソナリティ障害および受動攻撃性パーソナリティ障害』においては、「かつて環境の条件かで被虐を受けた後遺症」や「被虐を受けた、かつて環境の条件下にあった時と同等の条件値が原因で引き起こされるフラッシュバック」による障害が引き起こされた場合に生じるものであるので、常にPTSDやトラウマに接続されるような環境下におかれていない限りは発生しないものとなる。

 それは生体システムの正常に作動しているときに生じる現象となる。即ち、それは条件値によって条件反射的に生じるものであって持続するものでもない。つまり、基本となる人格の性質から来るものではなく、外傷性の後遺症から発生するものに相当されると考えたほうが自然である。

 これに該当する場合は、障害を発生させることのない環境に身を置く必要があり、整われた環境下ではこの障害は引き起こされることはない。

 また、このケースの場合には、トラウマティック・ストレス(PTSDおよびトラウマ反応)についての障害に該当するため、それに関する治療を要される。

### DSM-IV-TRにおいて
  特定不能の人格障害の系にあてられているもの
  および、公式の判断基準ではない人格障害 ###

特定不能の人格障害:受動攻撃性』(passive-aggresive personality disorder) − 2009年01月28日
特定不能の人格障害:抑うつ性』(depressive personality disorder) − 2009年01月28日

### DSM-IV-TRにおいて
  公式の判断基準ではない人格障害 ###

特定不能の人格障害:サドマゾヒズム性人格障害』(sadomasochistic personality disorder) − 2009年01月28日
特定不能の人格障害:サディズム性人格障害』(sidistic personality disorder) − 2009年01月28日

サディズム性人格障害

 サディズム性人格障害(sidistic personality disorder)はDSM-IV-TRには記載されていない。しかし、いまだに文献には登場し、記述的に使用されている。

 サディズム性人格障害患者の行動は成人期早期に始まり、残酷で、下品で、攻撃的であり、それは直接他者に向けられる。身体的な残酷性もしくは暴力は、他者に苦痛を与えるために用いられる。

 それには盗みを働くために誰かを襲うといった他の目的はない。

 この障害のある人は、他者の前で人に恥をかかせたり傷つけたりすることを好み、通常、特に子供を、異常に厳しく扱ったり折檻したりする傾向がある。


 一例として、FBI犯罪の行動科学のプロファイルでは、サディストの典型例をヒトラーに挙げ、ヒトラーの父親はこの典型例で、残虐行為を行ったヒトラーがかつては被害者だったことが挙げられている。彼はキリスト教における宗教思想から当時の歴史的背景からユダヤ人を危険因子と見なし虐殺を試みた。またヒトラーは天下を満たすアイテムとして聖なる槍を手に入れようとした。かつての被害者が加害者となるのは、PTSDが由来するストレスの可逆性で生じる殺傷傾向で、この殺傷エネルギーは内外働く、衝動性のものである。

 しかし、DV虐待を受ければサディストになれるのかといえばそういうわけでもない。被虐待児だからサディストになれるというものでもない。

### サディストに該当しない
   被虐待児の病歴を持つ者の場合 ###

 例えば、私のように暴力的なものは全て、幼児期までのトラウマにフラッシュバックを発生させて強烈な悲しみと苦しみで苛まれるケースに至る。ストレスが許容範囲を超えれば、自己殺傷傾向か、加害者に対して直接的にそのエネルギーが向けられる。一時的なスケールでは、サディスト性は発生しない。

 私は胎児期時に被虐待児症候群に陥っており、幼児期まで何度の被虐を受けているため、重度のC-PTSDを持っている。このため許容範囲異常のストレスを受けた状態が長時間あるいは長期間長く続けば、サディスト性が発生し、内省か外へ向けられる。しかし、これは条件値が揃えばの一時的なもので、その行為を行うことによって喜びは全く感じず苦しみの中で行われる。

 暴力や傷害は苦しみを有無危険因子であるので、必ずフラッシュバックが生じることからPTSDの障害に悩まされるようになる。このことから暴力や傷害に魅了されることはない。このため一般定義されている条件は満たしていない。 

 また、少なくとも、私には「サドとマゾ」の心理構造については全く理解できない。それはまったく別のものだからである。寧ろ、C-PTSDの発作が発生してしまうので見れない。


 一般にサディズム性人格障害患者は、暴力、武器、傷害もしくは拷問に魅惑される。

 この傷害と診断される場合、そのような人は自分自身の行動から性的興奮を得るという欲求のみによって動機付けられるのではない。

 もし、彼らが単に性的興奮を得ることのみによって動機付けられているならば、性的サディズムによるパラフィリア(性的倒錯)と判断すべきである。

サドマゾヒズム性人格障害

 サディズム、あるいはマゾヒズム、あるいは両者の混合した要素により特徴付けられる人格類型がある。

 精神医学において大きな臨床的、史的関心の対象であることから、サドマゾヒズム性人格障害(sadomasochistic personality disorder)を取り上げるとする。

 これはDSM-IV-TR、pしくはその付録の公式の判断基準ではないが、しかし特定の人格障害として診断できることから、『カプラン・臨床精神医学テキスト〜DSM-IV-TR診断基準の臨床への展開』p.881に取り上げられている。


 サディズムは、18世紀に他者に痛みを与えるとき性的喜びを経験する人について記載したサド(Marquis de Sade)の名に由来する。サディズムとは、一般に、性的虐待、肉体的、あるいは心理的に虐待することによって、他者に苦痛を与えたいとする欲求である。

 フロイトの説によれば、サディストは去勢不安を避けており、彼らは自分自身にされるだろうと恐れていることを他者にすることができるときのみ性的喜びを遂げることが出来ると考えた。


 マゾヒズムは19世紀オーストリアの小説家であるマゾッホ(Leopold Vpn Sacher-Masoch)の名に由来する。マゾヒズムとは、一般的に、いわゆる道徳的なマゾヒストと呼ばれる人は、身体的苦痛より寧ろ屈辱と失敗を求める。

 フロイトの説によれば、マゾヒストがオーガズムを達成する能力は、性交についての不安や罪意識によって妨げられており、それらは自ら自身の苦痛と罰によって軽減されると考えた。


 臨床的観察では、サディズムとマゾヒズムの行為の両方の要素が通常同一人物に存在する。

 精神分析学を含む洞察指向的精神療法の治療が効果的であった症例もある。

 治療の結果、患者は過大な無意識的罪悪感から二次的に生じる自罰要求に気づくようになり、また幼児期早期に起源を持つ彼らの抑圧された攻撃衝動を認めるようになる。

抑うつ性質について

 胎児期時に被虐待児症候群を患った経験値を示す胎児記憶を持ったまま生き続けてしまうようなサバイバーである場合、環境から受けたトラウマが原因(例えば、経済的な問題や家族の資質等が原因で、自身が「環境に望まれない状態で生まれること」から結果的に「自己殺傷傾向に走る」など)で抑うつ性質を持つようになる。

 しかし、この抑うつ性質というのは、環境における条件下によって、一時的に発生するものであるので、基本的な性質には該当されない。


 私自身である場合、胎児期のときに自我を殺傷し続けているので、「自我そのもの」が完全にない。

 このため、どの人格障害にも判断基準に該当するものがない。

 どの判断基準に該当しないのは、生体構造そのものが固体を生かすために元から設計されてしまっていることにあり、デフォルト状態である場合には、脳システムの中枢では固体を生かすように神経伝達されて営まれる。

 実質では、当事者本人の内省は、「固体を生かすように動作される生体システムの営み」と「環境の条件値で作動するC-PTSDやトラウマなどが原因で発生する抑うつ性質による自己殺傷傾向」とが常に闘っている状態にある。 − これは生存する限り続く。

 結果的にどちらが勝利を得るのかは、自己殺傷傾向で自身のものを失うだけ、「固体を生かすように動作される生体システムの営み」の方が優先されてしまう傾向にあるらしい。


 『カプラン・臨床精神医学テキスト〜DSM-IV-TR診断基準の臨床への展開』p.880「抑うつ性人格障害」に目を通すと、環境における条件下で、ある条件が満たされれば、その状態に至りやすいが、持続するのものでなく、人格障害には該当しない。

 これは、胎児期時に被虐待児症候群を患った後遺症が原因で、トラウマやC-PTSDが因子となって、一過性の解離現象を引き起こすことから、パラダイムチェンジされるような認知行動パターンが確立されていることにあるようだ。

 客観的な視点より、「抑うつ性人格障害」を見ると、非常に痛々しく見えてしょうがない。

 それは、日頃では条件値が揃えば引き起こる現象で、条件反射でそれに至っているもので、つまりは、自分自身がそれを一時的にそれを引き起こしているという現実はまぎれもない事実である。

 実際引き起こると、環境下では、どうにもならないパラドックスから、引き起こされるトラウマ現象にただ耐えるしかない。

 生体構造で考えていくと、それは環境の条件下から引き起こされる固体内の物理現象だから、それは一時的な現象に過ぎず、発生したエネルギーが解消されるまで耐えることができれば、そのような現象は消えてなくなる。

 障害を引き起こし続けるサイクル回路に接続しなければ、第一次障害だけで済む。

 だから、とりあえず、その場を耐えることが出来ればそれでいいんだと思う。

 物理の理屈上で考えていけば、おそらく、それでいいんだと思う。

posted by 0≠素子 at 15:32| 個人のプロファイルについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

特定不能の人格障害:抑うつ性人格障害

 抑うつ性人格障害(depressive personality disorder)を持つ人は、生涯にわたる抑うつ人格的特性によって特徴付けられる。

 彼らは悲観的、快楽消失的、義務拘束的、自責的であり、そして慢性的に不幸である。

 この障害は、DSM-IV-TRにおいて新たに分類されたが、メランコリー性格はクレッチマー(Ernst Kretschmer)のような20世紀早期のヨーロッパの精神科医によって記述されている。(参照:『メランコリー - Wikipedia』・『気分障害 - Wikipedia』)

### DSM-IV-TR の
  抑うつ性パーソナリティ障害の障害の研究用基準案 ###

A. 抑うつ的な認知および行動の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち少なくとも5項目(またはそれ以上)によって示される。

(1)通常の気分は、憂うつ、悲観、快活さのなさ、喜びのなさ、不幸感が優勢である。

(2)不適切さ、無価値感、および低い自尊心についての確信が自己概念の中心を占める。

(3)自分に対して批判的で自責的で、自分で自分をけなしている。

(4)くよくよ考え込み心配してしまう。

(5)他の人に対して拒絶的、批判的、非難がましい。

(6)悲観的である。

(7)罪悪感または自責感を感じやすい。

B. 大うつ病エピソードの期間中のみに起こるものではなく、気分変調性障害ではうまく説明されない。

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 疫学においては、抑うつ人格障害患者は新しい診新区分であるので、易学的特長はまだ得られていない。しかし、全人口におけるうつ病性障害の有病率を基礎として推測すると、抑うつ性人格障害はかなり多く、男性と女性に等しくみられ、うつ病性障害が認められる家族に出現すると考えられる。

 病因においては、抑うつ性人格障害の病因は知られていないが、気分変調性障害そして大うつ病性障害に関連する因子が作用している可能性があることが指摘されている。

 心理学的には、早期の喪失体験、親の不在、懲罰的超自我、そして過度の罪悪感である。

 生物学的には、視床下部−下垂体−副腎−甲状腺計に関連する、ノルアドレナリン作動系とセトロニン作動性アミン系である。

 気質についてのチェス(Stella Chess)の研究によって示されるように、遺伝性要因も一役を演じている。

 診断と臨床象においては、抑うつ性格の典型的記述は、ノワイエ(Arthur Noyes)とコルプ(Laurence Kolb)によって1963年に成された。

### ノワイエとコルプの抑うつ性格の典型的記述 ###

 彼らは生活における通常の喜びを殆ど感じず、孤独で、静かで、憂うつで、従順で、悲観的で、自己を軽蔑しがちである。後悔と不完全と絶望感を表明する傾向がある。

 しばしば小心で、完全主義で、過度に良心的で、仕事に気をとられ、責任を強く感じ、新しい状況下で勇気を失いやすい。彼らは反対を恐れ、密かに苦しむ傾向があり、通常他者の全面においてではないが、おそらく簡単に泣くであろう。躊躇と優柔不断と用心深い傾向は、生来の不安定な感情を表す。

 ごく最近、アキスカル(H. Akiskal)は抑うつ性特性の7群を記述した。

### アキスカルの抑うつ性特性の7群 ###

(1)物静かで、内向的、受動的、優柔不断。
(2)憂うつ、悲観的、真剣、楽しむことが出来ない。
(3)自己批判的、自責的、自己軽蔑的。
(4)他者に懐疑的、批判的で、なかなか喜ばない。
(5)良心的、責任感があり、自己規律的。
(6)考え込み、悩みを抱え込む。
(7)失敗を気にし、不全感を持ち、短所を気にする。

 抑うつ性人格障害患者は、不幸であるという慢性的感覚を訴える。彼らは自尊心が低いことを認め、人生において楽しんだり、希望を持ったり、あるいは楽天的になれる何かをみつけることが困難であると感じている。

 仕事、自分自身、そして他者との関係を低く評価する傾向がある。また自己批判的で、軽蔑的である。彼らの相貌学的特徴は、しばしば彼らの気分を反映して気力に乏しい態度、抑うつ的な顔つき、かすれた声、そして精神運動性活動は暖徐である。

 鑑別診断においては、気分変調性障害は、抑うつ性人格障害患者で見出されるより大きな気分の変動によって特徴付けられる気分障害である。

 気分変調性障害は挿話性で、何時でも起こり、通常、原因となるストレス因子があるのに対し、抑うつ性人格障害は慢性的で障害継続する。

 抑うつ性格は、気分変調性障害と大うつ病障害がより重篤な異型であるという一種の感情状態の一部を成すものとして概念化されうる。

 経過と予後においては、抑うつ性人格障害患者は、気分変調性障害と大うつ病障害に至る危険が高いと考えられる。クライン(Donald Klein)とミルズ(Gregory Milis)による最近の研究では、抑うつ性格の人は抑うつ性格ではない対象群より現在の気分障害、障害の気分障害、大うつ病そして気分変調症の比率が優位に高かった。

 治療においては、精神療法が抑うつ性人格障害に対して選択される。患者は洞察指向的精神療法に反応する。彼らは現実検討がよいため、疾患の精神力動への洞察を得ることが出来、そして対人関係におけるその効果を認めることが出来る。

 治療は長期間にわたる傾向がある。認知療法は、患者が自らの低い自尊心と悲観主義の認知的発現を理解する助けとなる。有効な他の精神療法は集団精神療法と個人精神療法である。自己援助療法に反応する人もいる。

 私的な知見では、集団における環境でPTSDやC-PTSDがある場合には、条件値によっては、障害が発生する可能性が高いため、集団精神療法は有効でないと考える。

特定不能の人格障害:受動攻撃性人格障害

 受動−攻撃性人格障害(passive-aggresive personality disorder)患者は、引き伸ばし、強情さと非効率によって特徴付けられる。このような行動は、潜在的な攻撃性の発現であり、それは受動的に表現される。

 DSM-IV-TRにおいて、この障害は拒絶性人格障害(negativistic personality disorder)とも呼ばれる。

### DSM-IV-TR の
  受動攻撃性パーソナリティ障害の研究用基準案 ###

A. 適切な行為を求める要求に対する拒絶的な態度と受動的な抵抗の広範な様式で、成長期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち4項目(またはそれ以上)によって示される。

(1)日常的な社会的および職業的課題を達成することに受動的に抵抗する。

(2)他人から誤解されており適切に評価されていない不満を述べる。

(3)不機嫌で論争をふっかける。

(4)権威のある人物を不合理に批判し軽蔑する。

(5)明らかに自分より幸運な人に対して、羨望と憤りを表現する。

(6)個人的な不運に対する愚痴を誇張して口にし続ける。

(7)敵意に満ちた反抗と悔恨の間を揺れ動く。

B. 大うつ病エピソードの期間中にのみ起こるものではなく、気分変調性障害ではうまく説明されない。

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 疫学においては、この障害の英気額について活用できる資料はない。性比、家族背景、有病率は、十分に研究されていない。

 診断においては、上記の判断基準以外のデータはない。

 臨床像においては、受動−攻撃性人格障害の患者は、性格的にぐずぐずしており、適切に行動するように強制されることに抵抗し、ぐずぐずしていることに対し言い訳を探し、自分が依存している人の欠点を探す。また依存関係から抜け出すことを拒絶する。

 彼らはいつも自己主張を欠き、そして自分自身の要求と要望について率直ではない。彼らは自分に期待されているかについて必要な質問をすることが出来ず、成功を強いられたとき、あるいは自分自身に対する怒りをそらす通常の防衛が取り去られたとき、不安を生じる。

 対人関係では、受動−攻撃性人格障害患者は、自分自身を依存的立場に置くように試みる。しかし、彼らの受動的で自分に不利益な行動はしばしば他者には懲罰的で操作的に受け止められる。

 受動−攻撃性人格障害の身近な人間関係は、平穏でも満足のいくものでもない。患者は自分が満足することよりも恨みがましく思う気持ちにより強くとらわれているため、楽しむために何が望みなのか主張することすら決してしない。

 この障害のある人は自信に欠き、そして将来に対して非常に悲観的である。

 鑑別診断においては、受動−攻撃性人格障害は『演技性人格障害』と『境界性人格障害』から鑑別する必要がある。

 しかし、受動−攻撃性人格障害患者は演技性や境界性人格障害より華やかであったり、演技的、感情的であったり、そして攻撃性をあからさまにしたりすることは少ない。

 経過と予後においては、100例の受動−攻撃性入院患者の平均11年の研究過程でスモール(Ivor Small)は、そのうち54例の最初の診断が受動が受動−攻撃性人格障害であり、うち18例はアルコール乱用者でもあり、また30例は臨床的にうつ病と診断されたことを見出した。

 前述の患者の73例のうち、58例(79%)は持続的な精神科的問題をもっており、9例(12%)は症状なしと見なされた。大多数は焦燥感と不安にとらわれ抑うつ的であった。

 身体的問題も非常に多かった。32例(44%)のみが、常勤の就労者もしくは主婦として働いていた。責任放棄と自殺企図は多いが、その間自殺したのは1例だけであった。28例(38%)が再入院したが、統合失調症とされたのは3例のみであったという。

 治療においては、支持的精神療法を受ける受動−攻撃性人格障害患者
は予後がよい。

 しかし、受動−攻撃性人格障害患者の精神療法には多くの落とし穴があることが指摘されている。

 彼らの要求を満たすことはしばしば彼らの病理を支持することになるが、彼らの要求を拒絶することは彼らを拒否することに相当する。このように治療は患者が依存したいことを望んでいる治療者に対して恨みの勘定を表現する格闘の場となりうる。

 受動−攻撃性人格障害患者については、臨床医は大うつ病性障害の対象損失を治療するようにではなく、隠された怒りの表現を扱うように自殺の素振りを扱わなくてはならない。治療者は受動−攻撃的行動の結果起こりうる帰結を、その行動が取られた時点で指摘しなければならない。そのような表面化は、患者の行動を変える上で正確な解釈よりいっそう有効である。

 抑うつの臨床的徴候と自殺の可能性が存在するときのみ抗うつ薬を処方すべきであることがDSM-IV-TRでは定められている。

2009年01月27日

強迫性人格障害

 強迫性人格障害(obsessive-compulsive parsonality disorder)は情緒の萎縮、秩序性、忍耐、強情さと優柔不断によって特徴付けられる。この障害に不可欠な特徴は、さまざまな形の完全主義と柔軟性のなさである。ICD-10ではこの障害は、強迫性人格障害(anankastic personality disorder)と呼ばれる。

### DSM-IV-TR の 301.4
  強迫性パーソナリティ障害の判断基準 ###

秩序、完全主義、精神および対人関係の統一性にとらわれ、柔軟性、開放性、効率性が犠牲にされる広汎な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち4つ(またはそれ以上)によって示される。

(1)活動の主要点が見失われるまでに、細目、規則、一覧表、順序構成、または予定表にとらわれる。

(2)課題の達成を遂げるような完全主義を示す。(例:自分自身の過度に厳密な基準が満たされないという理由で、1つの計画を完成させることが出来ない)

(3)娯楽や友人関係を犠牲にしてまで仕事と生産性に過剰にのめり込む。(明白な経済的な必要性では説明されない)

(4)道徳、倫理、または価値観についての事柄に、過度に誠実で良心的且つ融通がきかない。(文化的または宗教的同一化では説明されない)

(5)感傷的な意味のない場合でも、使い古した、または価値のないものを捨てることが出来ない。

(6)他人が自分のやるやり方どうりに従わない限り、仕事を任せることが出来ない、または一緒に仕事をすることが出来ない。

(7)自分のためにも他人のためにも、けちなお金の使い方をする。お金は将来の破局に蓄えておくべきものと思っている。

(8)堅苦しさと頑固さを示す。

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 疫学においては、強迫性人格障害の有用率は知られていない。男性が女性より多く、年長の子供によく診断される。一般人口より、この障害のある人の第1度親族に起こりやすい。患者はしばしば厳しい規則によって特徴付けられる背景を持っている。

 フロイトは、この障害は一般的に2歳前後の精神・性的発達段階の肛門期に障害があるという仮説を立てた。しかし、種々の研究で、その理論は立証されていない。

 診断においては、面せ何時では、強迫性人格障害患者は、不自然で、形式ばった、そして堅い態度を呈する。彼らの感情は鈍かったり平坦であることはないが、萎縮していると記述される。

 彼らは自然さを欠いており、彼らの気分は通常研ぎ覚まされている。そのような患者は、面接が型通り行われないと不満を感じるであろうと推測される。質問に対する彼らの回答は、詳細を極めている。彼らが使う防衛機制は、合理化、隔離、知性化。反動形成、打消しである。

 脅迫製人格障害患者は、習慣性、規則性、順序、きちんとしていること、詳細、完全性の達成に執着する。それらの特性は、人格全体の萎縮を説明する。

 このような人は形式張っていて真剣で、しばしばユーモアの感覚に欠けている。彼らは厳密に規則に従うことを主張し、不完全であると思われることを容認することが出来ない。彼らはそれゆえに柔軟性を欠き、狭量である。仕事が固定化されていて、適応できないような変化を要求されないなら、長期的な仕事が出来る。

 強迫性人格障害者の対人関係技能は限定されている。彼らは人を疎外し、妥協することが出来ず、そして他者が彼らの要求に従うことを主張する。しかし、彼らは自分より強く見える人を喜ばせ、それらの人の要望を権威主義的方法で達成することを熱望している。失敗への恐れから、優柔不断であり決断するに際してはあれこれと思いを巡らす。安定した結婚と職業上の適応を達成することは難しく、強迫性人格障害患者には友人が少ない。

 生活の規則や定められた安定性を乱す脅威となるものは全て、患者を大きな不安に陥れる。不安は通常、彼らが自分の生活に課したり、他の人に負わせようとする儀式によって抑止されていると予測されている。

 他の人格障害患者と異なり、強迫性人格障害患者は自ら苦しんでいることに気がついており、自分自身で治療を求める。

 鑑別診断においては、反復する脅迫あるい衝動が存在するとき、脅迫人格障害はI軸に帰されるべきである。おそらく最も難しいのは、いくらか脅迫特性がある患者と強迫性人格障害の患者との鑑別である。職業もしくは社会生活が著しく阻害されている患者は人格障害と診断すべきである。症例によっては妄想性人格障害が人格障害と併存するので周囲を要する。

 経過と予後においては、強迫性人格障害の経過はさまざまで予測不可能である。時折強迫観念または脅迫行為がこの人格障害の経過中に発展することがある。青年期に強迫性人格障害だった人が開放的で温かい愛情のある成人になることもある。しかし、この障害が統合失調症の前兆であったり、あるいは10年後、そして彼により悪化し大うつ病性障害に至ることもある。

 強迫性人格障害患者は、丹念な込み入った仕事が探求される立場ではうまくいかないかもしれないが、しかし予想外の変化に弱く、個人的生活は不毛のままである。うつ病性障害(特に晩発性のもの)はよく見られる。

 精神療法においては、集団療法と行動療法は時に明らかな効果をあげる。

妄想性人格障害

 妄想性人格障害(parampid personality disoder)患者は、人間全般への長期にわたる邪推と不信によって特徴付けられる。彼らは自分の感情に対する責任を拒み、これを他者のせいにする。

 彼らはしばしば敵対的でイライラし、怒りを抱いている。偏屈者、あら捜しの激しい人、病的に嫉妬深い配偶者、好訴的な変人には、しばしば妄想性人格障害がある。

### DSM-IV-TR の 301.0
  妄想性パーソナリティ障害の判断基準 ###

他人の動機を悪意のあるものと解釈するといった広範な不信と疑い深さが成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち4つ(またはそれ以上)によって示される。

(1)十分な根拠もないのに、他人が自分を利用する。危害を加える。または騙すという疑いを持つ。

(2)友人または仲間の誠実さや信頼を不当に疑い、それに心を奪われている。

(3)情報が自分に不利に用いられるという根拠のない恐れのために、他人に秘密を打ち明けたがらない。

(4)悪意のない言葉や出来事の中に、自分をけなす、または脅す意味が隠されていると読む。

(5)恨みを抱き続ける。つまり、侮辱されたこと、傷つけられたこと、または軽蔑されたことを許さない。

(6)自分の性格または評判に対して他人にはわからないような攻撃を感じ取り、直ぐに怒って反応する。または逆襲する。

(7)配偶者または性的伴侶の貞節に対して、繰り返し道理に合わない疑念を持つ。

B. 統合賞失調症、「気分障害、精神病性の特徴を伴うもの」、または他の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではなく、一般身体疾患の直接的な生理学的作用によるものではない。

注:統合失調症の発症前に基準が満たされている場合には、「病前」と付け加える。例:「妄想性パーソナリティ障害(病前)」

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 疫学によれば、妄想性人格障害の有病率は、0.5〜2.5%である。この障害の人が自ら治療を求めることはめったにない。配偶者や雇用者によって治療に連れて来られるが、彼らは自分で苦しんでいるようには見えない。

 投稿失調症患者の親族は、対照群より妄想性人格障害の発生率が高い。男性が女性より多く、家族性の様式を持つように思われない。同性愛者間での有病率は一時高いと考えられていたが、通常と変わらない。しかし、少数民族、移民、難聴者では、一般人口より有病率が高いと考えられる。

 診断においては、神経科の診察面では、妄想性人格障害患者は態度が堅苦しいことがあり、精神医学的援助を受けたほうがよいと告げられると困惑したように見せることがある。筋肉は緊張し、くつろげず、何かの手掛かりを求めて周囲の状況を仔細に調べようとし、しくさはしばしばユーモアに欠け、深刻である。

 主張の幾つかの前途が間違っているのに関わらず、患者の話は単刀直入で論理的である。彼らの思考内容は、投影、偏見、時に関係念慮を呈する。

 妄想人格障害者の本質的特長は、他者の行動を故意の振る舞いあるいは脅迫と解釈する。広汎で不当な傾向にある。この傾向は、成人期早期までに始まり、さまざまな状況の中で現れる。

 この障害を持つ患者は、ほとんど必ず、他者によって何らかの方法で不当にりようされたり傷つけられると予断している。彼らはしばしば正当な理由もなく、友人や同僚の忠誠心や信頼関係に疑いを持つ。

 そのような人々は、しばしば病的に嫉妬深く、理由もなくその配偶者や同棲者の貞節を疑う。この障害を持つ人は、自分自身の情動を外在化し、投影の防衛機制を用いる。

 即ち、自分自身で受け入れがたい衝動や想念を他者のせいにする。関係念慮や論理的防衛のほどこされた錯覚がよく見られる。

 妄想性人格障害患者は感情的に抑制され、情緒時ではないようにみえる。彼らは合理的で客観的であることを誇るが、実はそうではない。温かみに欠け、権力や階級には心酔し秘やかな敬意を払う一方で、自らの目に弱者や病人、障害者、何か欠陥があると映るものには軽蔑を示す。

 社会的状況下で、妄想性人格障害を持つ人はテキパキしており有能であるように見えることもあるが、しばしば他者に恐怖や葛藤を抱いている。

 鑑別診断においては、妄想人格障害は通常、固定した妄想の欠如によって妄想性障害と鑑別される。妄想型統合失調症患者と異なり、人格障害では、幻覚や思考障害が認められない。

 妄想性人格障害は、めったに他者との込み入った関係をもてないことから、境界性人格障害とも区別される。妄想性患者には、反社会性人格が示す反社会的行動の長い病歴に欠けている。シゾイド人格障害を持つ人は引き篭りで孤立しており、妄想的観念は持っていない。

 経過と予後においては、十分な系列的長期研究は行われていない。

境界性人格障害

 境界性人格障害(boderline personality disorder)患者は神経症と精神病の境界に位置し、非常に不安定な感情、気分、行動、対象関係と自己像によって特徴付けられる。

 この障害は人格(as-if personality : Helene Deutsch)、偽神経症性分裂病(pseudoneurotic schizophrenia : Paul Hoch and Phillip Polatin)、そして精神病的性格(psychotic character : Jhon Frosch)とも呼ばれた。ICD-10では情緒不安定性人格障害(emotionally unstable personality disorder)とも呼ばれている。


### DSM-IV-TR の 301.83
  境界性パーソナリティ障害の判断基準 ###

対人関係、自己像、感情の不安定および著しい衝動性の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち5つ(またはそれ以上)によって示される。

(1)現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとするなりふり構わない努力。
注:基準5で取り上げられる自殺行為または自傷行為は含めないこと。

(2)理想化とこき下ろしとの両極端と揺れ動くことによって特徴付けられる。不安定で激しい対人関係様式。

(3)同一性障害:著明で持続的な、不安定な自己像、または自己感

(4)自己を傷つける可能性にある衝動性で、少なくとも2つの領域にわたるもの(例:浪費、性行為、物質乱用、無謀な運転、無茶食い)
注:基準5で取り上げられる自殺行為または自傷行為は含めないこと。

(5)自殺の行動、そぶり、脅し、または自傷行為の繰り返し。

(6)顕著な気分反応による感情不安定性(例:通常は2〜3時間持続し、2〜3日以上継続することはまれな、エピソード的に起こる強い不快気分、いらだたしさ、または不安)

(7)慢性的な空虚感。

(8)不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難(例:しばし癇癪を起こす、いつも起こっている。取っ組み合いの喧嘩を繰り返す。)

(9)一過性のストレス関連性の妄想様概念または重篤な解離性症状。

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 疫学においては有病率研究はないが、しかし、境界性人格障害は人口の約1〜2%に存在し、女性は男性の2倍であることが考えられている。大うつ病性障害、アルコール使用障害と物質乱用の有料率の増加が、境界性人格障害者の第1度親族にみられる。

 診断においては、DSM-IV-TRでは、上記の診断基準の少なくとも5つを患者が示したとき、成人期早期に境界性人格障害と診断されうる。

 急速眼球運動(rapid eye movement : REM {レム})潜時の短縮と睡眠持続の障害、デキサメタゾン抑制試験の異常、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン試験の異常を示す境界性人格障害患者がおり、生物学的研究は診断の手助けとなる場合がある。しかし、このような変化はうつ病性障害でみられることがある。

 境界性人格障害患者は、ほとんど常に危機的状況にあるようにみえる。気分変動はよくみられる。感情はある瞬間には議論好きであるが、次に抑うつであり、そして別の機会には何も感じないと訴える。

 患者は完全な精神病状態より、むしろ短期間の精神病(いわゆる症精神病的状態)を示すが、境界性人格障害患者の精神病症状はほとんど常に限定的で、つかの間で、あるいは疑わしいものである。

 境界性人格障害患者の行動は、予測するのが極めて難しく、めったに自分の能力に見合うことを成し遂げない。彼らの人生の痛ましい本質は、反復性の自己破滅行為にある。このような患者は他者の助けを引き出すため、怒りを表現するため、或いは、抵抗できない感情から自分自身を麻痺させるために手首を切ったり他の自傷行為を演じたりする。

 境界性人格障害患者は依存心と敵意の両方を感じているため、対人関係が不安定である。彼らは親密な人に依存するが、失敗したときには親しい友人にも非常に大きな怒りを表現する。しかし、境界性人格障害者は独りでいることに耐えられず、たとえ十分満足できない仲間であろうとも、必死に仲間づきあいを求めることを選ぶ。

 孤独を和らげるために、たとえ短期間であるにせよ、見知らぬ人を友人として受け入れたり、あるいは乱交関係を持つ。彼らはしばしば慢性的な空虚感や退屈感、そして一貫した価値観の欠如(同一性拡散)を訴える。圧迫感を感じているときは、彼らはさまざまな感情を抜きにしていつも非常に抑うつ的であると訴える。

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今一度振り返ってみる

 01月23日『結局、困った話』に取り上げた注文していた2冊のテキストが本日入手できたので、今日一日、本書を読み漁っていた。

 その一冊は「パーソナリティ障害―いかに捉え、いかに対応するか (新現代精神医学文庫)」は医学専門書。もう一冊の「統合失調症 本当の理由」は地理・物理学の理学博士が分子レベルでの研究による正常分子医学による栄養療法プログラムとの併用された研究の最前線を記述されたもので、東京大学出版のそれと引けを取らないレベルで分子生物学や生化学で扱う名前がずらりと記述されたもの。

 選んだ本は当たりだった。¥4520のコストと、¥5000前後の専門書を買うより密度が高いものだった。それは10歳の頃から調べていた手前、それまで長い間わからなかったのに、ここまでわかった来たとは凄い。

 そこで、本腰を入れる前に、ここで、自身について今一度振り返ってみようかと思う。

 私は、胎児期には被虐待児症候群に至っていた胎児記憶を持ったまま行き続けるほどの被虐待児サバイバーで、被虐待児サバイバー二世で極めて稀なパターンを持つ。

 私が持つ障害については、成長過程において引き起こされるべき障害は淘汰することが出来たために「重度のC-PTSD」と「大きな質量を持つトラウマ」以外は障害は残っていないと言って来た。

 結論から先に言えば、そもそも「自我そのもの」がない私には人格障害や精神病というものはない被虐待児症候群のサバイバーで、重度のC-PTSDや極端な性嫌悪症の発作や、解離やストレスから生じる身体機能性障害などがある


 厳密にいえば、『被虐待児になるとどうなるのか?』で示した、発生しうる障害を、クリアしており、判断基準ではその障害に該当しないものとなっている。

 つまり、その障害が引き起こる状態が嫌だったがために、その引き起こる障害について拒絶して対応して治してきたという話で、つまるところ、終着駅である、DIDやC-PTSDにも対応できるよう努力してきた。

 DiD(解離性同一性障害)は、トラウマが由来となった自己殺傷傾向で自我を常に殺してしまう傾向にあった。それは理屈上の道理に沿わない自我が大嫌いだったから殺傷してきたわけだが、その方法は治療法の方法と同じ殺傷法である。だから、DIDの障害は出なかった。DIDの障害とは多重人格障害で記憶がないといったものだが、これは私にはなかった。

 むしろ。転換性や身体機能性障害として発生した。この当時にはわからなかったが、出産方法が悪かったための出産時の影響か、生まれつき脊髄が損傷され非常に弱かった(全身の「椎」にヘルニアを持つ)のも原因だったかもしれない。脳は検査してもどこにも異常はないことがわかっているため脳の損傷は見られない。

 自我は胎児期の頃に自己殺傷で殺してきたから、「自我そのもの」がない。このことからも、パーソナリティ障害や精神疾患は起きなかったが、身体のシステムの障害は起きていた。

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posted by 0≠素子 at 02:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月26日

統合失調症患者に朗報

 統合失調症は、世界的に見ても急増している疾患で、特に都市部でのその傾向が顕著に見られ、日本でも同じ現象が見られているという。

 精神医学では長年精神病理として扱っており、検査機器で調べることが出来るようになってからは脳神経系では脳神経系の損傷による障害と見られていたが、生物学的な試みによる分子レベルの研究では、「遺伝子と代謝機能の不全のための障害」と見ている。

 分子レベルの研究では、ヒトゲノム解読以降に研究されたヒトゲノムマップに基づき、SNP因子などを元に研究されており、まだ完全解明とまではいかないが、統合失調症患者における分子レベルの原因がかなりの領域において解明できている。

 但し、物理現象による原因(分子レベルの原因と流れ)は解明できても、人は一人ずつ遺伝子からしても代謝機能が異なり、必要な栄養素の種類も異なる。個々の発生原因には個人差があり、遺伝子と代謝機能を調べた上で医療プログラム(一例:正常分子医学による栄養療法のオーソモレキュラー・プログラムなど)を適用した上で治療を進めれば、個体内の物理環境の条件値を揃えるので、障害は治る。

posted by 0≠素子 at 22:50| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

回避性人格障害

 回避性人格障害(avoidant personality disorder)患者は拒絶に対して極端な感受性を示し、それがために社会的に引きこもる。彼らは非社交的であるのではなく、人と交際することを強く望むが恥かしがり屋であり、無批判に受容されるという強い保障を異常なほど必要とする

### 一例 ###

 その状態は、日常生活において表す。はんろん例えば社会問題についての議論や科学の討論などの場で見る事が出来る。

 即ち、この障害を持つ人は、、議論上で討論することが出来ない。質問に答えることも出来ない。質問について、わからないことについて、そのまま「わからない」と答えることも出来ない。質問することも出来ない。

 このような人は、一般に劣等感を持っているように見られる。ICD-10ではこのような患者は、不安性人格障害(anxios personality disorder)と分類される。


### DSM-IV-TR の 301.22
  失調型パーソナリティ障害の判断基準 ###

社会的制止、不全感、および否定的評価に対する過敏性の広範囲な形式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち4つ(またはそれ以上)によって示される。

(1)批判、否認、または拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある職業的活動を避ける。

(2)好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたいと思わない。

(3)恥をかかされること、またはばかにされることを恐れるために、親密な関係の中でも遠慮を示す。

(4)社会的な状況では、批判されること、または拒絶されることに心がとらわれている。

(5)不全感のために、新しい対人関係状態で静止が起こる。

(6)自分は社会的に不適切である。人間として長所がない。または他の人より劣っていると思っている。

(7)恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険を犯すこと、または何か新しい活動に取り掛かることに、異常なほど引っ込み思案である。

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 疫学によれば、回避性人格障害の有病率は1から10%で、一般的によく見られる。性別や家族性について有用な情報はない。臆病な気質を持つと分類された幼児は、活動−接近(activity-approach)尺度で高得点を示した子供よりこの障害になりやすい。

 診断において、臨床的面接における最も著しい所見は、面接者と話すことについての患者の不安である。患者の神経質で緊張した態度は、面接者が彼らに好意を持っているかどうかで態度が変化するようにみえる。

 患者は面接者の意見や支持に揺らぎやすく、説明や解釈を批判とみなしてしまう。

 他者による拒絶への過剰な感受性は、回避性人格障害の中心となる臨床的特徴である。この障害のある人は、人との交際において暖かさと安全性を求めるが、拒絶の恐れを主張することで交際の回避を正当化する。

 人と話をしているとき、彼らは不安と自信のなさを表し、控えめな態度で話す。彼らは拒絶に対して過度に用心深いため、大衆の面前で話すことや、他者から要求されることを恐れている。また、他者の解釈を軽蔑、あるいは嘲笑と捉えがちである。どのような要求であれ、それが拒絶されると、引き篭り、傷つけられたと感じる。

 この障害を持つ患者は、職業生活においては、しばしば脇に回るような仕事をする。彼らは十分な昇進を達成したり、権力を行使することは滅多にない。その代わりに、職場では彼らは単に内気で、しきりに人に気に入られようとする。

 この障害のある人は、無批判に受け入れられると強く保証されない限りは、一般に新しい人間関係を持ちたがらない。結果的に、彼らはしばしば親密な友人も、私的な問題を相談できるような信頼の置ける友人を持っていない。

 鑑別診断においては、孤独を好むシゾイド人格障害者と比較すると、回避性人格障害患者は、社会的関係を求める。回避性人格障害患者は境界性や演技性の人格障害患者のように要求的、易刺激的あるいは予測可能ではない。

 回避性人格障害と依存性人格障害は同類である。依存性人格障害患者は、回避性人格障害患者より、いっそう見捨てられることと、嫌われることについて強い恐怖感を持つと推定される。しかし臨床像では判別できないことがある。
 
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2009年01月25日

失調(統合失調)型人格障害

 失調型人格障害(schizotypal personality disorder)の人は、精神医学の専門家でない一般の人の目にとってさえ、著しく風変わりで奇妙に見える。魔術的思考、風変わりな信念、関係念慮、錯覚と現実感喪失は、失調型人格障害患者の日常の一部をなす。

 統合失調症型人格障害は日本精神神経学会で採用されている用語である。


### DSM-IV-TR の 301.22
  失調型パーソナリティ障害の判断基準 ###

A. 親密な関係では急に気楽でいられなくなること、そうした関係を形成する能力が足りないこと、及び、認知的、または、知覚的歪曲と行動の奇妙さのあることの目立った、社会的および対人関係的な欠陥の広範な様式で、成人早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち5つ(またはそれ以上)によって示される。

(1)関係念慮(関係妄想は含まない)

(2)行動に影響し、下位文化的規範に合わない奇妙な信念、または魔術的思考(例:迷信深い事、千里眼、テレパシー、または「第六感」を信じること。)

(3)普通でない知覚体験、身体的錯覚も含む。

(4)奇妙な考え方と話し方(例:あいまい、まわりくどい、抽象的、細部に拘りすぎ、紋切り型)

(5)疑い深さ、または妄想様観念。

(6)不適切な、または限定された感情

(7)奇異な、奇妙な、または特異な行動または外見

(8)第1親族以外には、親しい友人または信頼できる人がいない。

(9)過剰な社会不安があり、それは慣れによって軽減せず、また自己卑下的な判断よりも妄想的恐怖を伴うことがある。

B. 統合失調症、「気分障害、精神病性の特徴を伴うもの」、他の精神病性障害、または広汎性発達障害の経過中にのみ起こるものではない。

注:統合失調症の発症前に基準が満たされている場合には「病前」と付け加えられる。例:「失調型パーソナリティ障害(病前)」

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 疫学においては、人口の約3%に発生し、性比は知られていない。対照群に比べ、統合失調症患者群との生物学的血縁関係が高く、二卵性双生児よりも一卵性双生児で発生率が高い。(ある研究では4%対33%)

 勿論、統合失調症の研究においては、真っ先に取り上げられるものが生物学的血縁関係による研究で双子の研究の例がまず取り上げられる。これについては後日、『わかりにくい統合失調症』で取り上げる予定としている。

 失調型人格障害は、患者の奇妙な思考や行動、外観の特色に基づいて診断される。患者の意思疎通の仕方が通常と異なっているため、病歴聴取は困難なことがある。

 失調型人格障害患者では思考と意思疎通が阻害されている。あからさまな思考障害はないものの、彼らの話は独特で一風変わっていて、彼らにだけ意味を持つような、しばしば解釈を要するものであったりする。

 統合失調症患者と同様に、失調型人格障害患者は自分自身の感情に無頓着だが、他者の感情はおそろしく敏感に感知し、特に怒りのような陰性感情には敏感である。

 迷信的であったり千里眼の力を主張したり、思考や洞察力の特殊な力を備えていると信じていたりする。内的世界は想像上の生々しい関係や、子供じみた恐怖感や空想で満たされている。彼らは錯覚、即ち大視症があることを認め、他の人が木か何かで出来ているように思えると告白したりする。

 失調型人格障害患者の対人関係は乏しく、しかも場違いな行動を取ったりするため、孤立し、友達がいるとしてもごくわずかである、患者は境界性人格障害の特徴を示すことがあり、実際に両方の診断が下されることもある。

 ストレス下では、失調型人格障害者はそれを代償できず精神病症状を呈することもあるが、それは通常短期間である。重症例では快楽喪失と重篤な躁鬱状態が存在する。

 鑑別診断においては、理論的には、失調型人格障害の患者は、行動、思考、認知と意思疎通における奇妙さの存在、そしておそらく明瞭な統合失調症の家族暦の存在によって、シゾイド人格障害や解離性人格障害患者とは区別されうる。

 失調型人格障害患者は、精神病症状がないことにより統合失調症患者とは区別される。仮に、精神病症状が現れても、それらは短期間で断片的である。

 失調型人格障害と境界性人格障害の両方の判断基準を満たす患者もいる。

 妄想性人格障害患者は、猜疑心の強さによって特徴付けられるが、失調型人格障害者患者にみられる奇妙な行動はない。

 
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わかりにくい統合失調症を取り扱う前に

 統合失調症は昔から精神病理で重点的に研究されてきた1つの障害に当たる。

 その歴史の流れ上、一言で説明するには不可能となる。

 そこを一言で説明しようとすれば、統合失調症は脳神経系のバイパスの破損である。原因はわからないが脳が損傷していくケースや脳内でエラーを起こすことが検査によってMRIやPETなどで確認することが出来る。

 脳の大部分が損傷を受けたり、破損箇所が前頭葉など致命的なところを破損したことが原因で、一般常識では考えられないような、奇怪な事件や凶悪犯罪を犯してしまう可能性もあることが米国の犯罪研究によって報告が上がっている。

 しかし、「脳の基本的なシステム」と「パーソナリティ」はまた別のものであって、統合失調症は脳の神経系のバイパスの損傷による障害であるから、実質の因子は、「人格(パーソナリティ)障害」であると想定するのが妥当で、DSM-IV-TRでは、人格障害をモデル化し個別に振り分け、2つ以上の併合する人格障害や合併症が伴う可能性が高いものも取り上げられており、これらのモデルを構造的に組み立てて分析し予測を立てながら対処することが求められている。

 何分、わかりにくいものであるので、本頁をINDEXに指定しながら、データを取り上げていく。


### 今回の個人研究の流れについて ###

社会の天敵になりやすいパーソナリティー障害』−2009年01月22日
人格(パーソナリティ)障害とは』−2009年01月23日
こういうときに困る話』−2009年01月23日
結局、困った話』−2009年01月23日
迷うところの話』−2009年01月24日
統合失調症患者に朗報』−2009年01月26日


* 更新毎に再更新する。

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身体機能性障害と性機能不全

 ちゃんと調べてみると、改めて専門書を探さなくても、「カプラン・臨床精神医学テキスト」の中に専門的な学術が示されてあり、実は、いつでも取り上げることが出来る状態にある。

 身体機能性障害は、実のところは、解離性障害の「解離」から引き起こされる現象の1つである。

 実のところ、身体機能性障害については、10代の頃から患っている障害になる。その原因が元々脊髄が弱いことが原因でヘルニアだっただんてことで、これがそれまで検査などでわからなかったために生じていたものであり、これは今世紀に入ってからわかった。

 それまで、通院の診断からヘルニアのせいにされてきたためヘルニアのせいなっており、寝返りを打つだけで腰椎を痛めてしまうために脳髄液減少症にいたりやすいことがわかったが、C-PTSDのリサーチにおいて関連する「解離」を調べているうちに身体機能性障害の可能性が出てきていた。

 「カプラン・臨床精神医学テキスト」の中に挙げられたそれは、診断基準に綺麗に当てはまる。

 即ち、解離現象を引き起こした際に、私が生じさせる「それ」は、主に「身体機能性障害」である。


 予測したとおりやはり環境が荒れている状態なので、併用して挙げていくことも考えている。


 ま、世の中、人騒がせで迷惑な、人格障害を持っている人たちは、男女問わず、多いね。
posted by 0≠素子 at 18:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月24日

迷うところの話

 それは『社会の天敵になりやすいパーソナリティー障害』が切っ掛けになって始めた『人格障害者から受ける被害から身を守るために』のデータであるが、ここではDSM-IV-TRの判断基準を基に定義された者を土台としてとりあげている。

 『人格障害者から受ける被害から身を守るために』では、取り始めに、各障害のモデルについて取り上げていっている最中であるが、これは基本を押さえるためであり、全体図を把握できるようにするために取り上げていっている。

 ここで問題になるのは、現実ベースにおいては、パーソナリティ障害を引き起こしている人物の設計図を紐解けば、1つの人格障害に止まらず、2つ以上の併合症や合併症や認知障害などが含んでいる事にあり、社会における問題を引き起こしている原因の一つとして、パーソナリティ障害を引き起こしている人物の対人関係を紐解けば、その生態系スールでは他のパーソナリティ障害を引き起こしている人物との共生が成り立っており、他のパーソナリティ障害と競合ないし生存競争を行っていることにある。

 そういった問題上、『人格障害者から受ける被害から身を守るために』では一通りデータを挙げていく予定にしている。

 しかし、ここで問題点として挙げられるのは、パーソナリティー障害を持つ多くの人々に見られる傾向は、2つ以上の併合症や合併症や認知障害などが含んでいる事にある。

 特にBDPの場合には、人格ベースが不安定であるために併合症や合併症や認知障害などに大きく影響されやすく左右されやすい。

 またシゾイド系である場合、精神病理になれば統合失調症になるわけだが、『こういうときに困る話』で取り上げたように、たいていの分析的臨床家は今もシゾイド人格障害統合失調症型、そして回避性パーソナリティ障害という診断をシゾイド性格の非精神的バージョンと見なし、統合失調症、統合失調様障害、そして統合失調−感情障害という診断をシゾイド機能の精神病水準と見なし続けていると言う。

 統合失調症といえば、『結局、困った話』で取り上げたように、精神病理のうち難問となっている研究の1つとして昔から重点的に研究されてきたが、分子レベルの研究が可能になった今でも、まだ解明されていない。

 昨年の12月のディスカバリーチャンネルの人間科学の特集では、凶悪犯罪を科学で検証された特集のうち、連続殺人犯の原因として統合失調症が槍玉に挙げられていたが、これは大部分の脳の損傷が至ったために生じたもので、前頭葉の大部分が破壊されたために生じたものであると報告されている。

 しかし、私から見れば、元の人格境界性人格障害から妄想性人格障害や失調(統合失調)型人格障害を引き起こした末に脳の破損によって統合失調症に至ったのではないかと試算した推測がある。

 凶悪犯罪において統合失調症が槍玉に当てられる経緯については、物理で考えれば完全否定できるものではないから、私には「可能性がある」としか言えない。

 しかし、統合失調症が引き起こすものではなく、統合失調症は脳を調べる事によってわかるだけあって、それはあくまでも脳システムのバイバスによる障害であって、因子は個人が持つ人格障害から発する。

 即ち、統合失調症そのものが問題を引き起こす真相犯人ではないわけで、統合失調症はそれはあくまでも脳システムのバイバスによる障害であって、因子は個人が持つ人格障害から発するから、真相犯人は個人が持つ人格障害である。

 とはいえ、現実ベースでは、統合失調症の系と人格障害の兼ね合いから発している問題が大部分にいえる話で、大きな問題を引き起こしているものの大概のものにはこれが言える。

 それに対し、統合失調症の系と人格障害の兼ね合いから発している問題ほど大きな問題沙汰とはならないが、シゾイドの系から問題が発生していることもある。 − これには障害になるかならないかは個人の対応によって大きく異なる。

 これらのことから、本来なら平衡してみていったほうがよいのだろうが、境界性だけでも複雑な系となるから、気が遠くなるほどの作業が必要となり、面倒なものとなる。

 人格障害についての専門書である場合、たいていは包括されて記述されているが、理学的にモデルとして整理していくと、かなり複雑な系であることがわかる。

 特に境界性では統合失調症を患っているケースもあることは知られるあたりである。

 統合失調症は、専門課程では昔から精神病理として有能な研究者が研究してきた統合失調症についても、現在は脳科学や脳医学の系において研究が行われている仮定である。

 困ったことに容易に手に入りやすい安値でお手軽な科学書では、実際は脳の損傷から発生するものであるのに、「後ろの幽霊は統合失調症」などといった容易に扱っているものがあるため、統合失調症について大きな誤解を生んでいる。

 先にも挙げたように、たいていの分析的臨床家は今もシゾイド人格障害統合失調症型、そして回避性パーソナリティ障害という診断をシゾイド性格の非精神的バージョンと見なし、統合失調症、統合失調様障害、そして統合失調−感情障害という診断をシゾイド機能の精神病水準と見なし続けているぐらいだ。

 統合失調症といっても、脳のシステムの一部の破損で生じる障害であるので、統合失調の系は複雑な系となっている。多くの人々は脳神経系の破損というのがどのような意味を示すのかよく理解できていない。

 例えれば、半導体やコンピューターのシステムと同じで、一部の破損で障害が生じる。特にそういった技術は模擬された代謝工学による技術なので、人体の神経伝達も機械の情報伝達と類似している。

 人体の場合、脳内にある脳細胞は再生が出来ない事で知られる。だから、一度破損してしまえば治療するのが難しいものとなっている。

 統合失調症そのものが問題を引き起こす真相犯人ではないわけで、統合失調症はそれはあくまでも脳システムのバイバスによる障害であって、因子は個人が持つ人格障害から発するから、真相犯人は個人が持つ人格障害であると仮定すると、平衡してあげていったほうがよいのかもしれないが、そうなると、とんでもなく大掛かりな大系となる。

 これをやってしまうと、いくつものスケールが重複する大系が幾つも重複する事になり、スケールの設定でとてもわかり辛くなる。

 このため、現在では、統合失調症についてのデータは差し控えている。

 何分大掛かりなものであるので、整い次第取り上げる予定にはしている。


 大変な作業になるだろうが、地道に、ぼちぼちとやっていこうと思う。

posted by 0≠素子 at 15:21| 私的な見解について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

依存性人格障害

 依存性人格障害(dependent personality disoder)の人は、自分の要求を他者の要求より軽視し、生活における重要な領域の責任を他者に預け、自信に欠け、長い時間独りでいると激しい不安を感じる事がある。

 この状態は受動−依存性格(passive-dependest personality)と呼ばれてきた。

 フロイトは、依存、悲観、性への恐怖、自己不信、受動性、被暗示性、忍耐のなさによって特徴付けられる、人格における口唇依存の次元を記述した。

 フロイトの記述は、DSM-IV-TRの依存性人格障害の診断区分と類似している。


### DSM-IV-TR の 301.6
  依存性パーソナリティ障害の判断基準 ###

面倒を見てもらいたいという広範囲で過剰な要求があり、そのために従属的でしがみつく行動を取り、分離に対する不安を感じる。成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち5つ(またはそれ以上)によって示される。

(1)日常の事を決めるにも、他の人たちからありあまるほどの助言と保証がなければできない。

(2)自分の生活の殆どの主要な領域で、他人に責任を取ってもらう事を必要とする。

(3)支持または是認を失うことを恐れるために、他人の意見に反対を表明する事が困難である。(:懲罰に対する現実的な恐怖は含めない事)

(4)自分自身の考えで計画を始めたり、または物事を行う事が困難である。(動機または気力が欠如しているというより、むしろ判断または能力に自信がないためである)

(5)他人からの愛育および支持を得るために、不快なことまで自分から進んでやりすぎてしまう。

(6)自分の面倒を見る事が出来ないという誇張された恐怖のために、一人になると不安、または無力感を感じる。

(7)1つの親密な関係が終わったときに、自分を世話し支えてくれる基になる別の関係を必死で求める。

(8)自分1人が残されて、自分で自分の面倒を見ることになるという恐怖に、非現実的なまでにとらわれている。

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 疫学によれば、依存性人格障害は女性が男性より多い。ある研究は、すべての人格障害のうち2.5%がその基準を満たすと診断した。年少児が年長児より一般的である。幼児期に慢性の疾患のある人は、この障害になりやすい。

 面接では、患者は従順なように見える。彼らは協力的で、特殊な質問も歓迎し、そして指示に従おうとする。

 依存性人格障害は、依存的で従順なさまざまな行動様式によって特徴付けられる。この障害のある人は、他者からの過剰な忠告と元気付け無しでは決断できない。

 依存性人格障害患者は責任のある立場を避ける。指導的立場に立つように頼まれると不安になる。彼らは従うことを好む。この障害の患者は自分の裁量で行う仕事に耐えることは困難であるが、他者のためにそれらの仕事を行う事は簡単であると感じる。

 この障害である人は、独りで居ることを好まないので、彼らは依存できる人を探し出す。即ち、この対人関係は他者に密着する必要性ということに関しては歪められている。

 二人組精神病(folie a deux)では、二人組みの1人は通常依存性人格障害であり、この従順な相手は自分が依存している、より攻撃的で強引な相手の妄想的な体系を取り入れる。

 悲観主義、自信なのさ、受動性、性的、攻撃的な感情に対する恐怖は依存成人額生涯患者の行動を特徴付ける。虐待する、不誠実な、あるいはアルコール依存症の配偶者を持つ患者が密着(感)を失うまいと長期間我慢している事がある。

 但し、診断過程においては、環境の条件値からそのように至っているケースもあり、実質ではこれに当たらない場合には、誤診における被害を患者に与えてしまうので要注意となる。

 依存という特性は、多くの精神的障害で見出されるため、鑑別判断が難しい。依存は演技性や境界性の人格障害で目立つ要因である。

 しかし、通常、依存性人格障害患者は一連の人々よりもむしろ彼らが依存している1人と人と長時間の関係を持ち、明らかな操作的な傾向はない。

 シゾイドと失調型の人格障害患者は回避性人格障害患者と鑑別できない事がある。

 依存的行動は、広場恐怖患者にも生じうる。しかし、顕著な不安あるいは恐慌を示す傾向がある。

 依存性人格障害の経過については殆ど知られていない。親密な指導無しでは独立して行動する事が出来ないため、患者の職業機能は傷害される傾向がある。社会的対人関係は依存できる人に限定され、自分自身を主張できないので多くは身体的あるいは精神的虐待を経験する。彼らは依存する人がいない状態が継続すると、大うつ病障害になる危険性がある。しかし、治療による予後は期待できる。

 依存性人格障害の治療は、しばしば成功するからだ。

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