2009年03月11日

酷い話。

 個人本来のデータが完全に改竄されていた事を確認しました。

 現在このコンテンツには、本来取り上げてきた被虐待児症候群の個人研究における個人データが悉く改善されています。

 これでは、C-PTSDの研究も進行できないでしょう。医学の発展も難しくなります。何故なら、専門書においても挙げられていたい稀なタイプのものに当たるからで、専門家の方にも稀なケースとして参考になるのではないかと想定して行ってきたからです。

 より多くのデータが必要だということはどの科学の世界においても同じことが言えます。

 そもそも、そのことも予めに考慮して立てたブログですから、また、始めから、その構造を挙げていた形に修正していかなくなりますが、ま、事が終結するまで、放っておきますか…。

 いずれにしろ、性に関することには全く対応できないし、11年前以前より、極端な性嫌悪症の発作と性機能不全の障害を更新しているのだから・・と思ったのだけれども、やはり、その「なすぎる」構造面の実数を示していきますよ。

 がんも何も、ヒトは胎児期から幼児期でヒトの脳の基礎構造が出来ます。

 な過ぎるのを明らかにしましょうか^^

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posted by 0≠素子 at 08:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月06日

解離の生物学的メカニズムの仮説

 以下に解離の生物学的・生化学的なメカニズムに関する説明を2つ示すのだけれども、現段階においては、何れも十分な証明がなされたものではない(まだわかっていない)仮説の範囲を出ないものであると思って読んでください。


1.Kaphammerによる仮説

 解離の生物学的メカニズムの仮説においては、外傷体験(ADS)の適応の面からは、2つの基礎的反応があると想定され、特に子供においては、この2つの方法が各人の過去の発達の特定の面と関係すると仮定されている。

 人は典型的には外部の恐怖に警報反応により反応する(自己防衛本能システムの1つであり、環境に応じて条件反射で反応する)。これには「戦闘」か「逃走」かのパターン(fight of fight pattern)のための準備としての交感神経緊張の亢進であると考えられている。

 この過覚醒連続体は、中枢のHPA(視床下部−下垂体−副腎系)ACTHとコルチゾルの分泌により、免疫系の活性化による抹消のアドレナリンの分泌によりもたらされる。

 決定的な調節役は青斑核によっており、腹側被蓋核においても、橋や延髄の交感神経核の活動性の重要な調節役をしている。

 このため、長時間長く、或いは、反復する恐怖体験している場合には、この2つのコントロール中枢の過敏化を引き起こす可能性があり、また、結果として、小さな恐怖体験刺激に対してさえも、カテコールアミンの過剰な反応を起こす可能性もある。

 一方、解離連続体は悲観の基本的反応パターンと関係しており、これについては、"既に大系付けられた戦闘か逃亡かのパターンが成功しない場合"に、または、"子供のようにこのタイプの反応がまだ十分に発達していない場合"に活性化する。

 過覚醒連続体と同じように、最初はカテコールアミンとコルチコイドの分泌を伴うストレス反応がある。しかし、解離では過覚醒と違って、迷走神経の強い活性を伴っており、さらに中脳辺縁系の中脳皮質系のドバーミンニュールンが重要な役割を演じ、中枢の報酬システムを通じて、感情の調整に主要な影響を及ぼす。

 また、副走する内因性オピオイド系との連絡は、有害な刺激への知覚の変化を引き起こし、「時間・場所・現実」の感覚の歪をもたらす。実際に、多くのオピエトゴアニストは解離反応を起こしうることが確認されており、解離も過錯覚のように過敏化する。即ち、解離を主要な反応パターンとして使用する事に依存した(依存させるに至るだけの影響を及ぼした)脳の組織化が起こる。

 これら2つのパターンは基本的適応スタイルにおいて様々な割合で複合する事もあるとされている。





(...to be continue...)
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2009年03月01日

DSM-IV-TRのテキストから - 性虐待に対するデータより。

 DSM-IV-TRのテキストから - 性虐待に対するデータより。


▼被害者について

 被害者は、しばしば生命に関わる状況にある。強姦されている間、
被害者はパニックに近い衝撃と恐怖を経験する。そして、命が助かる事を一番に願う。

 殆どの場合、強姦犯は自分より少し小さい被害者を選ぶ。彼らは被害者の上に排尿や排便をすることもある。また、顔や髪の毛への射精や肛門性交を行ったり、膣や直腸に異物を挿入したりする。

 強姦の後、女性は恥、屈辱、混乱、恐怖、激しい怒りなどを感じる。
反応の種類や期間は様々であるが、その影響は1年またはそれ以上続くと報告されている。

 また、外傷後ストレス障害の症状を訴える女性が多い。



 次に加害者に当たる行為を書きに示す。

* (:二次元・官能小説・同人系の作品には現実に行えば性虐待に相当するものが殆どである。)

1.【性的強制】

 性的強制(sexual coerction)は、DSM-IV-TRでは、ある人が他の人を力で支配し、性行為を強要する事に対して用いられる用語である。

・ストーキング
 ストーキング(staliking)は相手に害を及ぼすという脅しと結びついた嫌がらせあるいは脅迫行為。ストーカーの殆どは殆どが男性であるが、女性も被害者を暴力的に襲うのと同様の行為をする。

・性的嫌がらせ(セクシャルハラスメント)
 性的嫌がらせは、性的な誘い、性交の同意の要求、性的意味を持つ言葉や身体的行為など、全て被害者に嫌がられることをさす。


▼性的嫌がらせについて

 性的嫌がらせについては、DSM-IV-TRのテキストでは、95%以上の件数で、加害者は男性、被害者は女性だとされる。もし男性が嫌がらせを受けるとしたら、ほとんど別の男性による者である。男性に対し性的な嫌がらせをする女性は、極めて稀である、と挙げられている。(このテキストは米国のデータがベース)

 しかし、日本国内の場合、歴史の過程上封建主義から男性優位の社会からの流れであるので、実際には、別に女性社会の世界が存在する。女性社会は、一般的に男性社会には見せることはない。(日本国内のデータベースが必要)

 事件に至ったデータを見ると、最近は男女ともそう変わらないらしい。各国、地域では多種多様であるため、それぞれの基準も違うのは
仕方がないことなのかもしれない。臨床精神医学系の診断基準は2012年改定らしい。

 嫌がらせの被害者は、さまざまに反応する。自分を責めて落ち込む人もいれば、悩んだり起こったりする人もいる。一般的に嫌がらせは殆どの場合職場で発生するので、多くの組織が問題に対処する手続きを生み出している。しかし、殆どの場合被害者は、報復、屈辱を与えられること、嘘をついていると告発される事(データでは極めて稀とされるが実際はケース・バイ・ケースだろうからわからない)、最終的には仕事を解雇される事などを恐れ、名乗り出て苦情を申し立てる事をしたがらない。

 性的嫌がらせを構成する行動の種類は、広範囲に及び、悪態、性交の同意の要求、性的冗談、見つめる、色目を使う、マッサージするなどがある。(これらは、DSM-IV-TRのテキストより、日常での一般的な話より)

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posted by 0≠素子 at 06:21| 性に関する障害について(一般対象) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月13日

シゾイド(統合失調質)人格障害

 シゾイド人格障害(schizoid personality disorder)の診断は、修正の社会的引きこもりを示す患者に対してなされる。対人交流における彼らの辛さ、内向性、おだやかで抑制された感情は注目に値する。

 シゾイド人格障害を持つ人は、傍目にしばしば風変わりで周囲と隔絶し、孤独に見える(* 注:統合失調質人格障害は、日本精神学界で採用されている用語である。)

### DSM-IV-TR の 301.20
  強迫性パーソナリティ障害の判断基準 ###

A. 社会的関係からの遊離、対人関係状況での感情表現の周囲の限定などの広範な様式で、成人早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち4つ(またはそれ以上)によって示される。

(1)家族の一員であることを含めて、親密な関係を持ちたいとは思わない。またはそれを楽しく感じない。

(2)ほとんどいつも孤立した行動を選択する。

(3)他人と性体験をもつことに対する興味が、もしあったとしても、少ししかない。

(4)喜びを感じられるような活動が、もしあったとしても、少ししかない。

(5)第1度親族以外には、親しい友人または信頼できる友人がいない。

(6)他人の賞賛や批判に対して無関心に見える。

(7)情緒的な冷たさ。よそよそしさ。または平板な感情。

B. 統合失調症、「気分障害、精神病質に伴うもの」他の精神病性障害、または広汎性発達障害の経過中にのみ起こるものではなく、一般身体疾患の直接的な生理学作用によるものでもない。

注:統合失調症の発症前に基準が満たされている場合には、「病前」と付け加えられる。例:「シゾイドパーソナリティ障害(病前)」

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 疫学によれば、シゾイド人格障害の有病率について確立された知見はないが、一般人口の7.5%程度である可能性がある。性比は知られていないが、幾つかの研究では2対1の男女比が報告されている。

 この障害を持つ人は、人と接することの殆どあるいは全くない仕事に惹かれる傾向がある。あまり多くの人と接触する必要がないように彼らの多くは日中の仕事よりも夜間の仕事を好む。

 診断においては、初回の精神化診察で、シゾイド人格障害患者は落ち着かないように見えることがある。彼らはめったに視線を合わせず、面接者は患者が一刻も早い面接終了を熱望していると感じることがある。

 彼らの感情は萎縮しているか、超然としているか、或いは不当に深刻である。しかし、敏感な臨床医はそのよそよそしい態度の下に恐怖心を認めるだろうと推測される。

 患者は気軽にくつろいでいることが難しい。ユーモアを持とうとする患者の努力は、幼稚で的外れにみえることがある。発言は的を得ているが質問下の答えは短く、自発的な会話は避ける傾向がある。

 時に、変わった隠喩のような普通ではない言葉のあやを用いてみたり、また、無生物や形而上学的構造概念に魅了されたりする。心の中に、彼らがよく知らない、あるいは永いことあっていない人と親密であるといった、妥当とは思われない感覚を持っていたりする。

 意識には障害がなく、記憶力も良い。

 シゾイド人格障害患者は冷たく、超然とした印象を与える。毎日の出来事や他者との関係で、遠く離れて沈黙を守ったり、関わり合いの欠如を示す。彼らは物静かで疎遠、陰遁的で非社交的にみえる。

 他者との感情的きずなを殆ど必要とせず、あるいは求めもせず、自分の人生を追求する。彼らが流行の変化に追随することはありそうもない。

 このような人の生活史は、他の者には耐え難いと思うほどの、競争とは無縁の孤独な仕事における孤立した興味や成功を反映する。彼らの性生活は空想にのみ存在し、成熟した性欲をうやむやにすることがある。

 親密になれないため男性は結婚しないことがある。女性は結婚を望む積極的な男性と受動的に結婚することがある。

 シゾイド人格障害をもつ人は、通常、怒りをあらわに表現することが生害できない。彼らは人間的要素が介入しない数学や天文学などに多大なエネルギーを費やすことがあったり、また、動物をなつかせるのが非常にうまかったりする。一時的に流行する減食法や健康法、思想的運動、社会改良計画などに、特に個人的な関与を要求されない場合には、しばしば夢中になる。

 シゾイド人格障害をもつ人には自己に埋没し、白昼夢に耽っているように思われるが、見当識は正常である。彼らは攻撃的行動をとることがめったにないため、大部分の脅威は、現実のものであれ想像上のものであれ、空想上の全能感または断念によって処理される。

 彼らはしばしば孤独に見える。しかし、このような人は時にまぎれもなく独創的で創造的な観念を抱き、これを発展させて世界に開示することがある。

 鑑別診断においては、統合失調症患者や失調型人格障害患者とは対照的に、シゾイド人格障害患者では統合失調症の家族歴がなく、孤独的環境下なら職業的に成功することがある。また思考障害や妄想思考を示さない点で統合失調症患者と異なる。

 妄想性人格障害患者はシゾイド人格障害患者と多くの特性を共有するが、前者は、社会とより多くの関わり、攻撃的な言語的行動に彩られた病癖、自らの感情を他者に投影する傾向の強さを示す。感情的に抑制されていても、強迫性人格障害や回避性人格障害の患者は孤独を不快なものと経験し、過去の対象関係はさらに豊かであり、それほど自閉的な夢想にふけらない。

 理論的には、失調型人格障害とシゾイド人格障害の主な鑑別点は、失調型人格障害患者の方が、認知的、思考、行動、意思疎通における奇矯さの点で統合失調症患者にさらに類似している。

 回避性人格障害患者は、孤立していても活動への参加を強く望んでいる。それはシゾイド人格障害にはない特性である。

 経過と予後においては、シゾイド人格障害の始まりは通常、小児期早期である。すべての人格障害同様、シゾイド人格障害も長期的なものであるが、必ずしも修正持続するわけではない。統合失調症に移行する患者の割合は知られていない。

DSM-IV-TRの性的欲求の障害

### DSM-IV-TR 302.71
  性的欲求低下障害の診断基準 ###

A. 性的空想と性的活動に対する欲求の持続的または反復的な不足(または欠如)、不足または欠如の判断は、臨床家が年齢および個人の生活の状況など性機能に影響する要因を考慮して行う。

B. その障害によって著しい苦痛または対人関係上の困難が生じている。

C. 性機能不全は、他のI軸障害(他の性機能不全を除く)ではうまく説明されないし、物質(例:乱用薬物、投薬)または他の一般身体疾患の直接的な生理学的作用のみによるものではない。

▼病型を特定せよ
生来型
獲得型

▼病型を特製せよ
全般型
状況型

▼特定せよ
心理的要因によるもの
混合性要因によるもの

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 性的欲求の障害は『性的活動の欲求と性的空想と性的活動に対する欲求の欠如または不足』と特徴付けられる「性的欲求の障害」と『性的伴侶と性的接触の全てに対する嫌悪および回避』と特徴付けられる「性嫌悪障害」の2つに分けられる。

### DSM-IV-TR 302.79
  性嫌悪障害の診断基準 ###

A. 性的伴侶と性器による性的接触のすべて(またはほとんどすべて)を持続的、または、ほとんどすべて)を持続的または反復的に極端に嫌悪し回避すること。

B. その障害によって著しい苦痛、または対人関係上の困難が生じている。

C. 性機能不全は、他のI軸障害(他の性機能不全を除く)ではうまく説明できない。

▼病型を特定せよ
生来型
獲得型

▼病型を特製せよ
全般型
状況型

▼特定せよ
心理的要因によるもの
混合性要因によるもの


*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 性的欲求低下障害は性嫌悪症よりも一般的で、また男性よりも女性の方が多い。

 性的欲求の障害には、さまざまな要因が関係している。性的欲求の障害を持った人の中には、性交渉に対する無意識の恐怖から身を守るために、性的欲求を抑制する人もいる。

 フロイトは、性的欲求低下を、精神・性発達上の男根期における抑制よエディプス葛藤を解決できなかった結果として概念化している。中には発達過程の男根期に留まり、膣を恐れ、それに近づくと去勢されるかもしれないと信じている男性もいる。フロイトはそれを「歯を持った膣(vaginna dentata)」と呼んだ。

 欲望の欠如はまた、慢性的なストレスや不安あるいはうつ病の結果生じうる。


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2009年02月12日

DSM-IV-TRの性機能不全

 精神疾患の診断・統計マニュアル、本文改訂版」(Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR)では、性機能不全はI軸障害に分類される。性機能不全は、性生理学的反応に相関し、4つの相に分けられる。

### 性反応周期の DSM-IV-TR による
  相およびそれに関連する性機能不全 ###

【相】

1. 欲求
2. 興奮
3. オーガズム
4. 消散

【性機能不全】

性的欲求低下障害、性嫌悪障害、一般身体疾患による。
 性的欲求低下障害(男性・女性)
 欲求障害を伴う物質誘発発生性機能不全

女性の性的興奮の障害、男性の勃起障害(3相、4相で起きることがある)、一般身体疾患による性陣痛症(男性・女性)、性的興奮障害の伴う物質誘発性性機能不全、女性オーガスム障害、男性オーガスム障害、早漏

性交後不快気分、性交後頭痛  

 性機能不全は、主観的な快楽や欲求、性交渉の遂行の障害を含めた各相のもしくはそれ以上の障害である。どの型の障害も単独もしくは複数で起こりうる。

 性機能不全が臨床像の主要な部分を占めているときのみこの判断は下される。性機能不全は生来型か獲得型、全般型か状況型、心理的要因によるものか、身体的要因によるものか、もしくは、混合性要因によるものかに分けることが出来る。

 もし一般身体疾患または薬物の使用やその有害作用が性機能不全を説明するのに十分である場合には、一般身体疾患による性機能不全または物質誘発性性機能不全と診断される。性反応周期と関係のない性機能不全を示す。

### 性反応周期の相と関連しない性機能不全 ###
【性交陣痛障害】膣痙攣(女性)
【その他】特定不能の性機能不全として
1. 性的刺激に対して正常な生理学的反応があるにも関わらず官能を感じない(例えば、オーガズムにおける快感喪失)
2. 女性における早漏に類似した状態
3. 自慰中に生じる生殖器痛

 早漏を除いて、性機能不全は他の精神状態と別個に起こることは滅多にない。性障害は対人関係に問題を起こしたり、あるいは、対人関係の問題によって起こることがあり、患者は性交渉の失敗に対する恐怖や自分の性機能に対する意識が高まっていく。

 性機能不全は気分障害、不安障害、人格障害、統合失調症などの他の精神障害と関連していることがしばしばある。多くの例で、性機能不全は他の性機能障害に合併して診断されうるが、時には他の精神障害の一症状として診断されうることもある。

 DSM-IV-TRでは、性機能不全は性反応周期における障害、または性交に伴う陣痛と定義づけられている。DSM-IV-TRには、性機能不全には、性的欲求の障害、性的興奮の障害、オーガズム障害、性交陣痛傷害、一般身体疾患による性機能不全、物質誘発性性機能不全、および不特定の性機能不全、の7つの主項目がある。

 性機能不全は生物学的な、問題や精神内界の問題や内的葛藤もしくはそれらの要因が重なり合って生じうる。性機能は種々のストレス、感情障害、あるいは性機能や生理学を無視することによって障害を受けることがある。

 性機能不全は生来型と獲得型(その性機能不全が正常に機能した期間の後に発現するか)に分けられる。また機能不全は全般性と、ある特定の相手や状況に限られている状況型とに分けられる。

 機能不全を考えるときに臨床医は性機能不全に影響しうる一般身体疾患や薬物の使用を除外する必要がある。機能不全が生物学的な問題ならば、身体疾患や薬物の影響とは関連のない性機能不全に対する本質的な証拠がない限り、その診断はIII軸に記録すべきであるとする。中には2つ以上の性機能不全(例えば、早漏と勃起障害など)をもつ患者もいる。
 

### Up Data ###
DSM-IV-TRの性的欲求の障害


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2009年02月07日

統合失調症について

 統合失調症は、人口の約1%にに発症する。通常は25歳以前に始まり、生涯にわたって続き、あらゆる社会階層の人に起こる。この疾患に
起こる。この疾患に対して無知な人が多いために、患者もその家族も十分な治療を受けられず、社会の中で居場所を失うことが多い。

 統合失調症は単一疾患であるかのように論じられているが、おそらく多用な要因に由来するさまざまな障害群からなっており、臨床症候群、治療反応、過程においてさまざまに異なる患者を含んでいる。

 統合失調症の診断は、精神化病歴と精神的現象の診察に全面的に基づいていることを臨床医は十分に理解するべきである。即ち、臨床検査によって統合失調症と診断する事はできない。

 統合失調症に関する大きな進歩が、3つの分野で起こっている。まず第1に、神経画像技術、特に電気共鳴画像(magenetic resonance imaging:MRI)と、神経病理学的技法の進歩によって、総合失調症の主たる病態生理として特定の脳領野が注目されるようになったことである。

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2009年02月03日

一般身体疾患による人格変化:ICD-10の判断基準

 人格障害者のうち、『一般身体疾患による人格変化』というのがある。

 つまり、代表的なものとして、てんかん、頭部外傷、脱髄疾患、感染性疾患、免疫疾患、内分泌疾患、代謝性障害、栄養障害…とこんなもんでも立派に人格障害を引き起こす。

 凶悪犯罪のうち、脳の損傷や脳機能不全によるものが原因とするものは珍しくはない。


 ICD-10においては、身体疾患に関連する精神疾患には2つ区分がある。その1つは脳の疾患、障害および機能不全による人格および行動の障害であり、もう一つは脳の損傷および機能障害ならびに身体疾患によるその他の精神疾患である。

### ICD-10 の F 07 脳疾患、脳損傷および脳機能不全
  による人格および行動の障害の判断基準 ###
(Personality and Behavioural Disorders Due to Brain Disease, Damage and Dysfunction)

G1. 脳の疾患や脳損傷または脳機能不全の客観的証拠(身体的診察・神経学的診察・臨床検査から得られる)、および/またはその病歴があること。

G2. 意識混濁や著明な記憶欠損を欠くこと。

G3. 惹起された人格障害または行動障害が、F 60-F 69に該当すると示唆する根拠がないこと。

▼F09.0 器質性人格障害(Organic personality disorder)

A. F 07 の全般基準を満たすこと。

B. 次の特徴のうち少なくとも3項が6ヶ月以上存在すること。

(1)目標指向性の活動を持続する能力において一貫した減弱を見ること。とくに、そのために、活動が長時間を要したり先延ばしになる。

(2)次の常置著変化のうち1項以上認めること。

 (a)情緒不安定(制御されず不安定で変動しやすい情緒表現)
 (b)環境にそぐわない多幸。浅薄で不適切な冗談
 (c)易刺激性、および/または怒りや焦燥の爆発
 (d)無欲性

(3)結果や社会的慣習を考慮することなく、欲求や衝動の表現を抑制することができていないこと(対象者は、盗み、不適切な性衝動、無茶食い、あるいは身心の不衛生さなどの反社会的行動にとらわれている。

(4)典型的には、次に示すような形式の認知障害をみる。

 (a)過度の猜疑心と妄想観念
 (b)宗教、あるいは「正義と悪」という点から他者の行動を堅苦しく分類するなど単一のテーマに関する過度のこだわり。

(5)疎遠、過包含、粘着性、過書などの特徴をともなう、言語表現の速度や表出の顕著な変化。

(6)性行動の変化(性欲減退あるいは性的嗜好の変化)
 
▼臨床特徴からみた亜型の特定

【特定例1】
 基準(1)と(2)(b)項の症状が著しく優位であれば仮性遅滞型や無欲型、(1)・(2)(c)および(3)項が優位であれば偽精神病性の型と考えてよい。(4)・(5)・(6)項がともにあれば、辺縁系てんかん性人格症候群の特徴とみなす。今のところこうした概念の何れも、独立して記載できるという妥当性は確定されていない。

【特定例2】
 必要であれば、次の型の分類が特定される。つまり、易変型、脱抑制型、攻撃型、無力型、妄想型、混合型、およびその他の型である。

▼F07.1 脳炎後症候群(Postencephalitic syndrome)

A. F 07 の全般基準を満たすこと。

B. 次の残遺性の神経学的機能障害のうち少なくとも1症状を認めること。

 (1)麻痺
 (2)聾
 (3)失語
 (4)構成失行
 (5)失算 

C. この症候群は、可逆的であり、その持続時間が24ヶ月を超えることは稀である。

【コメント】
 判断基準Cが、器質性人格障害(F 07.0)と主たる鑑別店である。
 ウイルス性はまた細菌性の脳炎後に起こった残遺性症状や行動変化は、非特異的なものであり、臨床診断にとって十分な根拠が提供されているわけではない。それらの症状には、次のものが含まれる:全身倦怠感、無欲性、易刺激性、認知機能の若干の低下(学習困難)、睡眠覚醒パターンの障害、性的行動の変化。

▼F07.2 脳震盪後症候群(Postconcussional syndrome)

注:この症候群の疾病分類上の地位は曖昧であり、F 07の最初にあげた判断基準のG1項は必ずしも確認できないことがある。しかしながら、この状態に関する研究を行うためには、次のような診断基準が推薦される。

A. F 07の全般基準を満たすこと。

B. 発症に至るまでの4週間に、意識消失を伴う頭部外傷の既往歴があること(脳波、脳の画像診断、あるいは眼心図などにおいて、脳損傷の客観的証拠を欠くことがある)。

C. 次のうち、少なくとも3項が存在する。

(1)不快な感覚や陣痛の愁訴、例えば、頭痛、めまい(ふつう真性めまいの特徴を欠く)、全身倦怠感、過度の疲労、騒音に耐えられない。

(2)情緒の変化、たとえば、易刺激性や情緒的不安定性(いずれも情緒的興奮やストレスによって容易な誘発または増強させられる)、ある程度の抑うつ、および/または不安。

(3)集中困難や精神的労作の遂行困難、および記憶障害の主観的訴え(心理検査などで明らかな異常はなく、客観的な証拠を欠く)。

(4)不眠。

(5)アルコールへの耐性の低下。

(6)心気的に超過大評価された観念や、病人に役割に甘んじるほどの、上記症状へのとらわれと脳損傷が永続的ではないかといった恐れ。

F07.08 脳疾患、脳損傷および脳機能不全による他の人格および行動の障害(Other organic personality and behavioural disorder due to brain disease, damage and dysfunction)

 脳疾患、脳損傷および脳機能不全によって、認知・情動・人格・行動における種々の障害が生じうる。それらの中には、F 07.0-F 07.2の項には分類できないものもある。しかし、そのような症候群は疾病分類学的に不確実であるので、「その他」として、ここに含めておくべきである。必要であれば、個々の特徴を表す為に、第5桁の数字を使ってよい。

2009年01月31日

初歩からの生物学

最近の放送大学の講義は濃い。

現在放送大学で講義されている「初歩からの生物学」は、元々は、近年から出てきた「生物物理学」より物理学の視点から生物学を勧めていく学問をベースとしたもので、これまでの生物学には欠けていたビジョンの物理知識を穴埋めしていくものに当たる。

これまでは自分の脳の中でロジック上で繋げていたのだけれども、現在は放送大学で講義している。

いいなぁ…これ。^^

対象が専門外のビギナーを対象にしているので、基礎的なところを講義されてある。だから、私的には、もっと掘り下げてこね回してみたいところ。もっと濃くてもいいよ^^…と思ってしまうのだが、あるだけでも御の字である。 

個人研究を進めていく際にアイデアが浮かびやすくなるだろうから、手元においておくとよいだろうなと、欲しい一冊。

■商品名: 7846 : 初歩からの生物学
■著  者:
星  元紀
松本 忠夫
二河 成男 放送大学教授
放送大学教授
放送大学准教授
■定  価: ¥2,940 (税込)

■発行年: ’08年発行
■ISBN: 978-4-595-30869-7
■サイズ: A5
■頁  数: 256頁


■ 全体のねらい
今日,生物学の基本的な知識なしには,日々直面する食料・医療・育児・環境などをめぐる問題に対処することができない。生命誕生以来現在まで絶えることなく続く生物の世界の成り立ちと,生命活動を支える精妙なしくみについて,基本的な事柄を中心に解説。これまで生物を学ぶ機会の少なかった人たちや医療分野における専門技術者を目指す人たちに読んで欲しい一冊。
■ 章の構成

 1.なぜ生物学を学ぶのか
 2.生命と生物
 3.生物の誕生と歴史
 4.多様な生物の世界(1)
 5.多様な生物の世界(2)
 6.細胞:生命の最小単位
 7.生命活動を支える物質
 8.生命活動を支える化学反応
 9.個体の統合と維持
10.個体の再生産
11.時代を越えた情報の伝達
12.情報の交換(1) 個体内の情報伝達
13.情報の交換(2) 個体間の情報伝達
14.生物群集の成り立ち
15.ヒトは何処に行くのか
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2009年01月29日

一般身体疾患による人格変化

 DSM-IV-TRの判断基準においては、『パーソナリティ障害』には分類されない、『一般身体疾患による精神疾患』に分類される「一般身体疾患によるパーソナリティ変化」だが、米国における犯罪科学の研究においては、凶悪犯罪のうち、前頭葉の損傷などから由来された「一般身体疾患によるパーソナリティ変化」が原因であることは珍しい話ではないので、取り上げるとする。

 パーソナリティ変化を引き起こす一般身体疾患においては、代表的なものとして、てんかん、頭部外傷、脱髄疾患、感染性疾患、免疫疾患、内分泌疾患、代謝性障害、栄養障害などが挙げられる。

 人格変化とは、その人が他者と交流したり行動したりする際の根本的な点が変改したことを意味する。成人期に真の人格変化が起きたときには、臨床医は常に脳腫瘍を疑うべきとされる。しかし、厳密には、ほとんどすべての身体疾患が人格変化を引き起こしうる。このことはカプランのテキストでも指摘されている。

 疫学においては、身体疾患における人格特性の変化に関する信頼性の高い疫学資料は存在しない。特定の脳疾患における人格特性の特異な変化(例えばアルツハイマー型痴呆患者には受動的で自己中心的な行動が見られるなど)が報告されている。同様に、前頭葉に損傷を受けた患者には無関心が認められる。

 一般身体疾患による人格変化については、ここでいくつかの考察を要する。

### DSM-IV-TR の 310.1
  一般身体疾患によるパーソナリティ変化の判断基準 ###

A. その人の以前の特徴的なパーソナリティ様式からの変化を示している。持続的パーソナリティ障害(子供の場合、この障害は、正常発達からの著しい偏奇、または少なくとも1年以上継続する。その子供の通常の行動様式の著明な変化、に関するものである。

B. 病歴、身体診察、臨床検査所見からのこの障害が一般身体疾患の直接的な生理学的結果であるという証拠がある。

C.この障害は、他の精神疾患(他の)一般身体疾患による精神疾患を含む)ではうまく説明されない。

D. この障害は、せん妄の経過中にのみ起こるものではない。

E. この障害が、臨床的に、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

▼病型を特定せよ
【不安定型】主要な特徴が感情不安定性である場合。
【脱抑制型】主要な特徴が衝動制御の不良で性的無分別などに表れる場合。
【攻撃性】主要な特徴が攻撃的行動である場合。
【無欲型】主要な特徴が著しい無気力と無関心である場合。
【妄想型】主要な特徴が疑い深さと妄想様概念である場合。
【その他の型】表出表情が上記の病型のいずれでも特徴付けられない場合。
【混合型】2つ以上の特徴が臨床像において優勢である場合。
【特定不能型】

*(「DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル第4版、本文改訂版」「Diagnostic and Statistical Munual of Mental Disorders, 4th edition, Text Revision : DSM-IV-TR」より転載)

 ICD-10は脳疾患、脳腫瘍、脳機能不全による人格障害と行動の障害の診断を挙げており、それには器質性人格障害、脳炎後症候群と脳震盪後症候群が含まれる。(参照:『一般身体疾患による人格変化:ICD-10の判断基準
』)

 一般身体疾患における人格変化は、人間様式と人格特性の以前の機能からの顕著な変化によって特徴付けられる。人格変化に先行する原因となった、器質性存在するという証拠がなければならない。

 病因において、脳の構造上の損傷は、通常、人格変化の原因となる。頭部外傷は、おそらく最も一般的な原因であろうと推測される。脳の悪性新生物や血管性障害、特に側頭葉と前頭葉に生じたものもまたよくみられる原因である。しばしば人格変化に関する疾患には次のようなものもある。

### 一般身体疾患による人格変化 ###

I. 行動制御障害
攻撃性/衝動性
 情緒的攻撃性(癇癪[脳は正常])
 略奪的攻撃性(敵意/残酷さ)
 器質的攻撃性
 発作的攻撃性(脳波異常)

II. 感情調節障害
感情不安定
抑うつ症状
 非定型抑うつ、不快気分
 感情的遊離

III. 不安
慢性認知不安
慢性身心不安
重度の不安

IV. 精神病症状
急性精神病症状および精神病
慢性精神病症状および軽度の精神病様症状

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